旭化成株式会社が、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)の「DBJ環境格付」融資において、最高ランクの格付を達成しました。この評価は、同社の環境への取り組みが特に優れていると認められた結果です。
DBJが2004年に導入した「DBJ環境格付」融資は、企業の環境経営の向上を目的としたもので、スクリーニングシステムによって企業の環境への意識や取り組み具合を評価します。旭化成は、以下の点で特に高く評価されました。
まず、旭化成は『健康で快適な生活』と『環境との共生』を目指し、成長のための『10のGrowth Gears(GG10)』を定義しています。このポートフォリオの変革に向けて、水素関連や蓄エネルギーに関する投資や研究開発を積極的に進めています。さらに、イノベーションと従業員の終身成長を支援することで、持続可能な社会への貢献と企業の持続的な価値向上を実現しているという点が評価されました。
次に、カーボンニュートラルの達成に向けた具体的な取り組みも評価されています。旭化成は、インターナルカーボンプライシング制度を採用し、製造プロセスの改善やScope1&2の削減に加え、環境貢献製品を通じてGHG削減にも注力しています。2030年に向けた明確な目標を設定し、その達成に向けた努力を続けています。また、カーボンフットプリントを利用して企業の環境価値を明示し、社会課題の解決にも貢献しています。
さらに、旭化成は「循環型社会への取り組み」をマテリアリティとして掲げ、ISCC PLUS認証を取得しています。これにより、バイオマス原料を使った製品を展開し、廃プラスチックの再利用を促進する「BLUE Plastics プロジェクト」を自ら立ち上げています。この取り組みでは、他社との連携を図りながら製品リサイクルのチェーンの可視化を進め、消費者の認知と行動変容を促すことを目指しています。
旭化成グループは今後も『中期経営計画2024 ~Be a Trailblazer~』に基づき、持続可能な社会への貢献と企業価値の持続的向上の好循環の実現に向けて、挑戦を続けていく予定です。これにより、同社は環境保護のリーダーとしてその地位を確立し、さらなる成長を目指します。
過去にもDBJ環境格付では、旭化成は最高ランクの格付を取得しており、2020年11月と2022年8月にもその実績があります。このような実績が、同社の環境経営に対する真摯な取り組みを証明しています。今後の展開にも期待が寄せられています。