失語症支援の新たな試み
2025-07-08 10:49:16

失語症支援の新たな試み、誰もが表現できる社会を目指して

失語症支援と共創の新たなステージへ



地域社会や環境への配慮を基にした活動を広げてきたNPO法人エコロジーオンラインが、失語症を抱える方々への支援を目的とした新たなプロジェクトを始めました。この取り組みは、当事者自身が持つ「語る力」「創る力」を引き出すことを目的としており、社会参加の促進を図ります。

理事長の背景と意義


話し手としての自らの経験を逆境の中から再確認する理事長の上岡裕氏は、2024年に心臓の手術を受け、以後、失語症への理解を深めました。自身の苦難から多くの人の心情に寄り添うことができるようになった彼は、当事者研究と連携しながら、インクルーシブな社会づくりの重要性を訴えています。それは、特にSDGsで言われる「誰一人取り残さない」社会の実現とも密接に関連しています。

主な取り組み内容


新たな支援プロジェクトは、いくつかのプログラムを通じて具体化されています。以下にその概要を示します。

1. 失語症当事者トークルーム(オンラインサロン)


このサロンでは、失語症を抱える当事者同士が定期的にオンラインで会話を楽しむ機会を設けます。Zoomを活用し、多様なテーマに沿って参加者が意見を交わします。特に、日常生活での工夫、ITツールの活用法、仕事についての悩みなど、実生活に役立つ情報を共有します。そして、参加者自身がトークの進行役となることで、自己肯定感を高めるサポートが行われます。

2. テーマ別講演&サロン in 里山(ハイブリッドイベント)


自然豊かな里山での講演と対話サロンを融合したイベントが計画されています。失語症やIT活用に関する最新情報について、リアルタイムの解説と、参加者同士の意見交換の場を設け、インターネットを利用して全国から参加可能です。

3. SNS・動画配信で繋がる失語症コミュニティ


Zoomでの講演や対話内容を整理し、YouTubeやSNSに分かりやすく発信します。このような媒体を通じて、多くの人々が失語症に対する理解を深められるよう、寄付や講演依頼へも繋がる広報活動が行われる予定です。

4. 生成AIを活用した創作活動支援


最新技術を利用して、脳卒中などの後遺症を持つ当事者が物語や企画を創造する活動をサポートします。「伝えたいこと」を効果的に形にする社会の実現を目指します。これにより、障がい者や高齢者のデジタル創造活動の先導的なモデルとなることを狙います。

未来に向けたビジョン


エコロジーオンラインは、これらの取り組みを通じて、環境や福祉、ICTといった異なる分野を横断し、次世代のNPOモデルを示していきます。人と自然、そして人とテクノロジーが優しくつながる世界を目指して、持続可能な社会を実現するための努力を続けていきます。これからも多様な声に耳を傾け、新しい価値を創造していく意識を持ち続けることが求められています。


画像1

会社情報

会社名
特定非営利活動法人エコロジーオンライン
住所
栃木県佐野市植上町1331-6
電話番号
0283-23-9758

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。