台湾大学との合同視察、能登半島地震の現状を探る
2024年8月1日、応用地質株式会社は国立台湾大学と共に、令和6年能登半島地震の被災地を視察しました。この合同視察は、災害対応に関する日台の相互理解を深めることを目的とし、台湾大学土木工学科の葛宇甯教授を招いて行われました。
視察では、輪島市の千枚田において、国土交通省北陸地方整備局能登復興事務所から、地震による被害とその後の復旧状況について詳細な説明を受けました。千枚田は地震によって海岸が著しく隆起し、以前の景観とは大きく変わりました。地元の復興に向けた取り組みや、復旧工事の進捗状況についても伺いました。
当社は2024年4月に台湾東部の花蓮県で発生した地震においても、台湾大学と共同で視察を実施しており、これまで多くの国内外の地震被災地において調査チームを派遣。得られた知見を活かし、今後の災害軽減に貢献していく方針です。
輪島市の視察現場
視察地の千枚田では、地震後の復興作業が進む様子が見られました。参加者は、輪島市の特色ある風景や、震災の爪痕が残る地域の現状を目の当たりにし、復興への道のりを実感しました。また、視察を通じて地元住民の皆様とも交流し、彼らの思いや苦労を聞くことができました。
地元・輪島市は、特に農業が盛んな地域であり、千枚田の復興は地元経済にも大きな影響を及ぼすことから、早急な復旧が求められています。今回の視察で得た実体験を基に、日台の連携を強化し、さらなる知識の共有や技術の導入が期待されています。
台湾大学との共同プロジェクトは、地震のメカニズムを深く理解し、効果的な災害対策を見出すための重要な一歩です。両国が連携することで、国境を越えた相互支援が実現されることが期待されます。そして、このような視察や調査活動が、今後の災害の軽減と復旧にどのように寄与するのか、私たちの注目が集まります。
この取り組みを通じて、全国的な防災意識を高めることも重要です。地震災害に対する備えは、自分たちの地域から始まるという意識を持ち、津波や地震のリスクに対する理解を深めることが求められています。