タンス遺産で支援
2020-12-10 11:00:12

タンス遺産が教育の未来を支える:ユネスコキャンペーンについて

タンス遺産が教育の未来を支える:ユネスコキャンペーンについて



無駄にしてしまったハガキや使わない切手、さらには商品券など、家の中に眠っている「タンス遺産」を活用して、世界の子どもたちに教育機会を提供する素晴らしい取り組みが始まっています。この運動の中心には、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟が展開する「世界寺子屋運動」が存在します。可能性に満ちた130万人以上の学び舎を支える活動について詳しく見ていきましょう。

タンス遺産の意義


このキャンペーンでは、未投函のハガキ、不要な切手、商品券を募金として寄付することが求められています。「タンス遺産」とは、これらの未使用品を指し、その利用によって国際協力が身近にできることが特徴です。例えば、1枚の書きそんじハガキがネパールの子どもたちに鉛筆7本を提供し、11枚のハガキでカンボジアでは一人の子どもが1か月間寺子屋に通うことが可能になります。

新型コロナウイルスの影響と子どもたちの教育


新型コロナウイルスの影響は教育の現場にも大きな影響を及ぼしています。経済的な理由で中途退学せざるを得ない子どもたちが増える中、世界寺子屋運動はその受け皿としての役割を果たしています。この運動が掲げる「質の高い教育をみんなに」という気持ちをもとに、継続的な活動を行っています。

キャンペーンの実施概要


2020年12月からスタートした「ユネスコ世界寺子屋運動書きそんじハガキ・キャンペーン2021」では、ハガキや金券の収集が行われています。募集は2021年5月31日までの強化期間に行われますが、それ以降も年間を通じてハガキや切手の寄付は受け付けています。寄付先は東京都渋谷区のユネスコ協会事務所で、郵送先も明確にされています。

みんなで広げる支援の輪


キャンペーンには、フリーアナウンサー久保純子さんによる広報活動も行われており、彼女は「一人でも多くの子どもたちに学びの場を」と訴えています。また、キャンペーンチラシやプロモーション動画も提供されており、教育支援への参加を呼びかけています。

タンス遺産3兄弟


この運動を象徴するキャラクター、「タンス遺産3兄弟」も登場です。貼りそんジロー、書きそんジロー、使いそんジローの名前で親しみやすい姿で支援を呼びかけています。

過去の成果と今後の展望


昨年のキャンペーンでは合計で4536万円分にのぼる「タンス遺産」が寄付されました。この支援によって、アフガニスタン、カンボジア、ネパール、およびミャンマーで各地の寺子屋が設立され、6199人の子どもたちが様々な教育を受けることができました。この成果は、未来の世代に向けた持続的な教育の確保に大いに寄与しています。

教育の未来への展望


世界には今なお学校に通えない子どもたちが約1億2100万人存在し、約7億7300万人が読み書きができない大人として生活しています。日本ユネスコ協会連盟は、これらの課題を解決するため、SDGsの目標達成を目指して日々取り組みを進めています。

今後も「タンス遺産」を通じた寄付活動や、寺子屋の運営が広がることに期待が寄せられています。私たち一人一人の少しの協力が、大きな力となり、未来の教育を支えていくのです。汚れたタンスの中に眠っているその「遺産」、ぜひともキャンペーンに参加しませんか?

会社情報

会社名
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟
住所
東京都渋谷区恵比寿1-3-1朝日生命恵比寿ビル12階
電話番号
03-5424-1121

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