新たな梨生産者サポート「みんなの梨サイト」がオープン!
日本農業新聞が26日に、梨生産者のためのポータルサイト「みんなの梨サイト」を開設しました。このサイトは、国内での梨の花粉調達が困難になっている現状に対応するためのものです。特に、中国での火傷病の発生によって輸入が停止されていることから、日本国内での花粉の安定生産を目指して立ち上げられました。
特徴的なコンテンツ
「みんなの梨サイト」には、様々な情報が集められています。
- - 火傷病関連情報:このリンク集では、梨やリンゴに影響を与える火傷病に関する最新情報がまとめられています。
- - 研究成果集:全国の試験場で得られた梨に関する研究の成果をほぼ網羅しており、生産者が活用できる貴重な情報源になっています。
- - 開花予測マップ:本州の各地の開花予測を行うこの機能は、全国初の試みであり、「幸水」と「豊水」の開花日を地図と一覧で示します。
- - 需給量調査:梨花粉の需給状況を把握するためのアンケートが設置されています。
- - 病害虫発生予察:日本農業新聞が運営する他のサイトと連動し、病害虫に関する情報を提供しています。
開花予測マップの詳細
開花予測マップは、農研機構が開発した技術を基にしており、近年収集した気象データと過去の開花日を照らし合わせて予測を行っています。これにより、生産者は開花日を細かく知ることができ、採集時期の調整や作業計画を立てやすくなります。開花始め、満開日、開花の終わりの日を示す情報が提供され、日々の予測情報は朝9時頃に更新されます。この仕組みを利用することで、生産現場の効率化が期待されています。
実況マップの利用法
また、梨開花実況マップでは、実際の開花情報を生産者がスマートフォンから投稿し、どの地点で開花が始まったのかを共有できる機能があります。位置情報をオンにすることで、地図上に開花状況を表示でき、他の生産者とリアルタイムで情報を交換できるようになります。これは、将来的には産地間の花粉の需要と供給を調整するための貴重な情報となるでしょう。
今後の展開
このプラットフォームでは、梨開花実況マップに登録した生産者から得たデータを基に、次年度の開花予測を行う可能性もあり、ますます進化が期待されます。さらに、来シーズンには、梨における病害虫の発生情報を集約したマップも開発予定です。これによって、生産者はさらなるリスク管理ができるようになります。
無料で会員登録可能
「みんなの梨サイト」は会員登録が無料で、誰でも情報にアクセスすることができます。梨の生産者の皆様は、ぜひこの新しいプラットフォームを活用し、より良い生産活動に役立ててください!
サイトへのリンクは
こちら。