NPO法人WELgeeの設立
2018-03-28 10:46:31
NPO法人WELgee設立で新たな難民支援の形へ、共に未来を築く
NPO法人WELgee設立で新たな難民支援の形へ
2018年2月、日本で活動する難民支援団体「WELgee」が特定非営利活動法人(NPO法人)として新たなスタートを切りました。この法人化は、難民の人々と共に、より一層明るく多様性に富んだ社会を創り出すための意志の表れとして注目されています。
難民支援の現状とWELgeeの誕生
現在、世界では50秒ごとに1人の難民が生まれ、日本でも多くの方々が故郷を離れ、安寧を求めて来日しています。しかし、日本の難民認定率はOECD諸国の中でも最低の水準であり、申請者にとって厳しい現実が続いています。2017年には19,628名が難民申請を行い、その中から認定されたのはわずか20人でした。多くの人々が将来への不安を抱きながら、孤立した生活を余儀なくされています。
WELgeeの目指すのは、ただの支援にとどまらず、難民当事者と共にカラフルな社会を築くことです。国籍や宗教の壁を超えた共生を追求し、彼らが真の自立を果たし、社会の一員として活躍できるような環境を整えることが、その核心です。
NPO法人化の意義
法人化により、WELgeeはこれまでの活動をさらに広げていくことが可能になります。具体的には、難民就労白書の作成と、キャリア支援事業を新たにスタートします。これにより、難民の就労やキャリア形成に関する実態を明らかにし、彼らが日本で新たな一歩を踏み出すためのサポートを強化します。
難民就労白書の作成
難民就労白書は、難民申請者の現状を調査し、彼らが直面する問題を可視化することを目的としています。この調査は、中央ろうきん若者応援ファンドからの助成を受け、2018年4月から2019年3月にかけて行われます。若者たちの未来に向けた道筋を描くため、企業や教育機関と連携し、情報の共有を進めていきます。
キャリア支援事業の展開
難民申請中の方を対象に、彼らのスキルや夢を引き出し、社会活動に参加できる機会を提供します。これまでにも、IT企業へのインターンシップなど、具体的な成功事例も生まれています。今後は5件のマッチングを目指し、若者たちが持つ才能を社会で発揮できる環境を整えることに注力していきます。
WELgeeのメンバーと代表の思い
代表理事の渡部清花氏は、国際社会における人間の安全保障に関心を持ち、難民の若者たちが抱える課題を解決するための活動を決意しました。また、メンバー一人ひとりが持つ人的資源を最大限に活かし、共に支え合う社会の実現を目指しています。
これからの展望
WELgeeは、これからも難民との共生を進めながら、社会全体の意識を変えていくための活動を続けてまいります。私たちが築くカラフルな社会こそが、未来を形作る力を持つと信じています。今後の展開にご期待ください。
会社情報
- 会社名
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NPO法人WELgee
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー27F デジサーチアンドアドバタイジング内「coebi」
- 電話番号
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080-3584-1991