アスエネとヴォンエルフ、脱炭素化に向けた業務提携を発表
アスエネ株式会社と株式会社ヴォンエルフが手を携え、建設・不動産業界の脱炭素化を加速させる新たな取り組みを始めました。両社は業務提携を結び、CO2排出量の見える化、削減、報告を行うクラウドサービス「ASUENE」と、国際的なグリーンビルディング認証支援を通じて、環境負荷の軽減を目指します。
提携の背景
近年、建築・不動産業界における脱炭素の重要性が急速に増していますが、日本国内ではLEEDやWELLなどの認証が専門家の間でしか知られていないのが現状です。気候変動対策に注力する企業が増える中、経済産業省が2009年に定義したネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)の実現も求められています。既存の建物のZEB化を促進する手段も必要です。
そのため、アスエネの「ASUENE」は、CO2排出量の見える化を支援し、企業が脱炭素化のための現状分析を行うことを可能にします。これにより、企業は脱炭素を進めるための具体的な行動をとることができます。
業務提携の内容
「ASUENE」は、企業向けにGHGプロトコルに基づくCO2排出量管理を行い、サプライチェーン全体の見える化を提供します。その結果、企業はCO2排出量の削減と報告が容易に行えるようになり、脱炭素経営の実現に向けた強力なサポートを受けられます。
一方、ヴォンエルフは、国際グリーンビルディング認証の取得支援を専門としており、エネルギー効率の向上、ESG評価、省エネ診断など、幅広いサービスを提供しています。特に、10カ国以上から集まったビルディングエンジニアやコンサルタントによるグローバルな視点を取り入れ、日本国内に留まらず国外の環境規制や市場の動向を反映させた支援を実施しています。
ASUENEの特徴と利便性
「ASUENE」は、温室効果ガスの排出量を簡単に算出し、視覚化することができるクラウドサービスです。AI-OCR技術を使って請求書などのデータを処理し、手間を大幅に減少。さらに、製品ごとのカーボンフットプリントを算定できる機能も搭載しており、企業の具体的な活動を可視化します。
このサービスはまた、ISO14064-3に基づいた第三者検証を受けており、信頼性の高い情報提供を実現しています。企業が持続可能な成長を果たすための基盤を築くのに役立つと期待されています。
今後の展望
アスエネとヴォンエルフの提携を通じて、建設・不動産業界全体が脱炭素化を推進する新たなソリューションが誕生します。両社はそれぞれの強みを活かし、持続可能な未来の実現に貢献することで、さらなる業界の革新を目指します。業界全体の脱炭素化が進むことで、環境に優しい社会の実現に向けたステップを踏み出すことが可能となるでしょう。