全国で高まる防災意識、中部地方は停滞傾向！？

防災意識の全国的な向上と中部地方の停滞

近年、自然災害への備えとして防災意識が全国的に高まっています。特に、保存食や飲料水を用意している人は70%以上に上り、調査によれば防災に対する危機感が根付いていることがわかります。これは、大規模災害の報道や、自然災害に対する不安が影響していると考えられます。しかし、中部地方に目を向けると、逆に防災意識が減少しているという驚くべき結果も出ています。中部電力ミライズ株式会社が実施した調査によると、中部地方の防災意識は停滞し、全国でもローリングストックの実施率が最下位となっています。

地域格差が浮き彫りに

全国的には防災対策が進んでいる中で、中部地方の停滞はこれまでの地震の発生頻度が関係しているのかもしれません。中部地方は自然災害の観点では水害が多く、地震発生の回数は全国的に見ても少ないため、災害への備えが後回しにされている可能性があります。特に、伊勢湾台風や西日本豪雨などの水害が記憶に新しい地方ではあるものの、近年大規模な地震が起こっていないことが影響していると考えられます。これまでの経験から、防災意識が冷え込みつつあります。

防災の基本は情報を持つこと

そこで、私たちに求められるのは、まずは正しい情報を把握することです。「ハザードマップ」を活用することは、その第一歩です。ハザードマップは自然災害のリスクを視覚的に示しており、どこに住んでいるのか、どのような危険が潜んでいるのかを理解する助けとなります。国土交通省のハザードマップポータルサイトで、必要な情報を収集することができます。自宅や職場、学校周辺のリスクを把握し、避難経路を家族で確認しておくことが重要です。

ローリングストックを実践しよう

もう一つの提案は「ローリングストック」という備蓄方法です。これは、日常的に使う食品や飲料を少し多めにストックし、消費した分だけ買い足す方法です。無駄が少なく、賞味期限の管理も容易なので、非常時には安心して使用できる準備が整います。具体的なメリットとしては、食べ慣れた食品により安心感を持てること、栄養バランスを考慮しやすいこと、そして費用の面でも有効であることが挙げられます。

中部電力ミライズの新サービス

中部電力ミライズ株式会社は、こうした防災意識を更に高め、実際の備えを促すために、「for 保存食ローリングストックプラン」を発表しました。これは、保存食を年に一度配達し、万が一の地震時にはお見舞金も付与されるという特徴があります。月々480円の負担で、備蓄する手間を減らすことができるサービスは、多忙な現代人にとって魅力的です。さらに、キャンペーンとして飲料水もプレゼントされるなど、今が申し込みの好機となっています。

終わりに

日本は災害が起こりやすい国であり、その意識を高めることが重要です。全国的に防災への意識が高まる一方、中部地方ではその流れに逆行している現状を受け止め、早急な対策が求められます。ハザードマップの活用や、ローリングストックの実践を通じて、自分自身や家族を守る準備を整えましょう。いつ何が起こるかわからない時代、その備えこそが安心と安全をもたらします。