京都 蔦屋書店「Waypoint A」展の魅力
2024年11月7日(木)から11月29日(金)まで、京都 蔦屋書店にてアーティスト米山由夏の作品展「Waypoint A」が開催されます。この展示会では、彼が日常の何気ない風景を赤い油彩で描いた作品の数々が紹介され、訪れる人々に新たな視点を提供します。
米山由夏は、独自の視点から日常の光景や形を捉え、自らの手でその一瞬をキャンバスに収めます。特に赤のグラデーションを用いた具象的な空間描写が特徴であり、その中で生まれる形を白で切り抜くことによって、観客に抽象と具象が交錯する感覚を与えています。彼の作品は、ただの絵画にとどまらず、見る人の心に残る記憶や感情を喚起します。
展示のテーマ「目的地ではない場所」
本展「Waypoint A」では、「目的地ではない場所」がテーマに掲げられています。これは、普段見逃しがちな風景や文化が息づく空間を描く試みであり、例えば美術館の通路、無心に歩く途中にある看板、行くことのない店の前など、意識の外で流れていく時間を捉えています。このテーマの背後にあるのは、視覚的なノスタルジーと無機的な感覚が交わり、見る人に新しいストーリーを語りかけることです。
展示される作品群の中には、《Clothing Store Ⅰ》や《Billboard Ⅱ》、さらには《Stairs Ⅱ》などがあります。これらは、時間帯や光の加減によって変容するため、常に異なる印象を与えてくれます。米山はこれを「一瞬の姿」として捉え、瞬時に変わりゆく生活の中で生まれる色や形を記録しています。
アーティストの言葉
米山自身は「日常の中で見た景色をすべて描く」と語っており、オブジェクトの持つ本来の形や、それらの光と影、重なりによって生まれる偶然の形を克明に描いています。彼の作品は、観る角度や時間によって見え方が変わるため、鑑賞者は自身の経験を重ねながら作品を理解することができます。
販売情報とオンライン予約
会場に展示される作品は、11月7日(木)10:00から店頭にて販売が開始されます。また、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも同じ日に販売が行われ、11月29日までアクセス可能となります。参加者はぜひこの機会に手にすることができる貴重なアートの数々をご覧ください。
開催情報
- - 会期: 2024年11月7日(木)~ 11月29日(金)
- - 時間: 10:00~20:00(最終日は17時閉場)
- - 場所: 京都 蔦屋書店 6F アートウォール
- - 入場料: 無料
- - お問い合わせ: 075-606-4525(営業時間内)
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この展覧会は、アートを通じて日常のささやかな美しさを再認識させる素晴らしい機会です。米山由夏の独特な視点を体験しに、ぜひ足を運んでみてください。