静岡市の浸水シミュレーション
2025-06-02 18:34:19

全国初の現時刻浸水シミュレーションを実現した静岡市の取り組み

静岡市の革新的な浸水シミュレーションシステム



静岡市が2025年5月から本格運用を開始する「巴川浸水情報システム」。このシステムは、全国初の試みとして、現時刻の浸水範囲を市民にリアルタイムで提供します。株式会社建設技術研究所が技術支援を行い、数値モデルを用いた浸水情報を的確に推定する仕組みが整っています。

1. 静岡市の新たな防災情報システム



このシステムは、降雨や河川水位に関するデータをもとに、迅速に浸水の範囲を把握することができます。市民にとってこの情報は非常に重要で、早期の避難や対策を講じるための基礎データとなります。当社は、浸水予測モデルや情報表示システムの構築を担当しました。

2. 高精度な統合シミュレーション



巴川浸水情報システムの特筆すべき点は、雨水の流出を流域から市街地まで一体的に解析できる能力です。流出解析モデルや河川の流れを考慮することで、外水と内水による浸水を明確に把握します。その結果、10分ごとにリアルタイムで詳細な浸水情報を市民に提供できるようになっています。さらに、2024年度には市内117か所につけられた浸水センサーのデータも使用することで、シミュレーションの精度を一層向上させています。

3. 自ら浸水範囲を発信する地方公共団体の先駆け



地方公共団体が現時刻の浸水情報を提供するこの取り組みは、全国的にも先進的です。静岡市の行政担当者は、ユーザーとしてシステムを活用し、未来の降雨予測に基づいて浸水範囲のシミュレーションも行います。これにより、震災時の早期な行動が可能になることが期待されています。

4. 情報提供のためのプラットフォーム「RisKma」



このシステムには、当社が開発した「RisKma」プラットフォームが活用されており、迅速かつ可視化された情報提供が行われます。今後は、治水対策の効果をシミュレーションすることも計画されており、地方公共団体の防災能力が一層強化されることが期待されています。

巴川浸水情報システムは、静岡市における防災の新たなスタンダードとなることを目指し、地域社会の安全に寄与することでしょう。未来の浸水対応に向けた大きな一歩です。


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