シンク・ロジスティクスがドバイの船会社と日本市場に参入
自動車輸出フォワーダーのシンク・ロジスティクスは、ドバイを本拠地とする船会社RVC LINEと提携し、日本へのRORO(Roll On/Roll Off)船のチャーターを行うこととなりました。この取り組みは、日本市場への新たな進出を目指す同社にとって大きな一歩であり、現状のコンテナ不足問題に対処するための解決策でもあります。
RVC LINEとシンク・ロジスティクスの提携
RVC LINEが日本市場に進出するのは今回が初めてです。日本総代理店を求める中で、シンク・ロジスティクスの実績が評価され、パートナーシップが結ばれました。通常、フォワーダーが自らチャーター船を手配することは稀ですが、RVC LINEは「フレキシブルな対応力とスピード感が必要」との判断からシンク・ロジスティクスを選択しました。両社は、コロナ禍による物流問題を乗り越えるために密に連携し、共同で課題に立ち向かっています。
初の航路開設がもたらす影響
RVC LINEは、2021年9月に大阪・横浜の両港からチリのイキケへ向けて初のRORO船を配船しました。このサービスは、将来的な展開を見込み、新たな市場を開拓する動きとして注目されています。さらに、2回目の配船は2021年11月中旬に予定されており、今後のスケジュール調整が進められています。
特に、初めての船会社が日本市場に参入する際には、多数のステークホルダーとの調整が必要です。しかし今回、シンク・ロジスティクスは関係者との協力のもと、契約から実際の船積みまでのプロセスをわずか2カ月で達成しました。従来の実務に比べて、この迅速な対応は新しい潮流を生み出す可能性を秘めています。
今後の展望とシンク・ロジスティクスの役割
シンク・ロジスティクスは、クライアント企業の要求に応じた各種輸送サービスの提案を行い、自動車輸出業務の最適化を目指しています。今回のRORO船のチャーターは、単なる輸送にとどまらず、コンテナ不足の克服や、スムーズな輸出体制の構築にも寄与します。
今後もこの新サービスのレギュラー化やさらなる拡大を検討しており、特に輸出国との関係性を深めることで、より強固なビジネスモデルを築く意向です。
シンク・ロジスティクスとは?
自動車輸出に特化したシンク・ロジスティクスは、YARD運営事業と利用運送事業を主軸としています。「世界から最もニーズのあるロジスティクス企業」を目指し、協力的なパートナーシップを重視するビジョンを掲げています。これからも変化する市場環境に応じた柔軟なビジネス展開を行い、スムーズなモノの流れを創出することに尽力しています。
詳細な情報は、
会社HPをご覧ください。