2023年12月6日、岡山市北区の加計学園創立50周年記念館において、重要な国際イベントである「第14回加計学園杯日本語弁論国際大会決勝大会」が行われました。今年の大会には、日本をテーマに各国から選ばれた優秀なスピーカーたちが参加し、全員が優れたパフォーマンスを披露しました。
今回の大会には、ミャンマーからの代表、ティリリンチョウさんが優勝の栄冠を勝ち取りました。ティリリンチョウさんは、昨年北海道でのホームステイの経験を基にしたスピーチを行い、「日本は最新技術、伝統文化、国民の温かさが調和した魅力的な国です」という内容を身振り手振り交えて表現しました。彼女の熱意とその演技力は、聴衆を引き込み、審査員たちからも高く評価されました。
大会は、外務省や文部科学省、岡山県などの後援を受けて開催され、オンラインでの中継も行われました。これにより、世界中の多くの人々がこの素晴らしい大会を楽しむことができました。約2000人が参加した地区大会から勝ち抜いたのは、わずか8名。彼らはそれぞれの国や地域で培った日本語力を存分に発揮するチャンスを得ました。
特に注目すべき点は、今年から新たにスピーチ後の質疑応答が追加されたことです。この新たな挑戦に、ティリリンチョウさんは見事に応えました。審査員の一人は、「皆のレベルが高く、非常に難しい選考だったが、ティリリンチョウさんのスピーチには多くのエピソードが織り込まれており、文化の深い理解が表現されていた」とコメントしています。
その他の入賞者も素晴らしいスピーチを披露しました。準優勝にはスリランカのラッサラー・イシャーディ・ウィクラマシンハさんが、審査員特別賞にはタイのパンティラー・プルックワンカーオさん、岡山県知事賞には韓国のト・ボムチョンさん、愛媛県今治市長賞にはパキスタンのムウサ・ザファルさんが選ばれました。このように、各国からの才能ある若者たちが交流し、共に学び合う姿は素晴らしい文化の象徴です。
優勝者には奨学金として10万円が贈られるほか、入賞者たちにもそれぞれ金銭的な賞や地域の特産品が用意されていました。特に、今治市長賞には伝統工芸品である「桜井漆器」のペアグラスが贈られ、受賞者に喜ばれました。
この大会は、多様な文化や言語を持つ国々が日本語を学び、交流する貴重な機会となっています。参加者全員が夢を持ち、未来へ向かって成長する姿を見せてくれました。次回の大会もすでに楽しみです。新たな才能がどのように花開くのか、期待が高まります。