早稲田大学ベンチャーズ、WUV1号ファンド設立でスタートアップを加速

早稲田大学ベンチャーズ、WUV1号ファンド設立

早稲田大学ベンチャーズ株式会社（WUV）は、2022年8月8日にWUV1号ファンドを設立しました。このファンドは、早稲田大学の建学の精神を基盤に、学問の活用を目指し、スタートアップ企業の創設・育成を行うことが目的です。ファンドの設立により、学問の知見や研究成果を活かし、社会に新たな価値を提供する事業と産業を創出することが期待されています。

WUV1号ファンドの概要

WUV1号ファンドは、54.6億円規模で設立され、最終的には最大100億円の資本金を目指しています。このファンドは、ディープテック領域に特化したベンチャーキャピタルとして、国内外の大学や研究機関から優れた研究成果を基に、新たなスタートアップを支援します。具体的には、科学的ブレークスルーから生まれるスタートアップ企業を新たに約15社創出する計画です。

WUVの代表者たちは、研究者が事業運営や経営に煩わされることなく、研究に専念できる環境を整えることが重要と考えています。研究者とパートナーが協力し、持続可能な社会の構築に向けた事業を構想する中で、WUVは共同創業の枠組みを通じて、設立前から事業計画の策定や経営チームの組成を支援していきます。

イノベーションのエコシステム

WUVは、早稲田大学におけるイノベーションのエコシステムの実現に向けて、他のベンチャーキャピタルの資金を運用しながら、スタートアップへの投資を進めていきます。また、対象とする科学技術シーズは、早稲田大学だけでなく、他の国内外の大学や研究機関からも探求するとともに、物理科学、情報科学や生命科学分野に加え、人文社会科学やスポーツ科学にも取り組む予定です。

このように、WUV1号ファンドは学問を通じたイノベーションの拡大を目指し、研究者と企業が協力することで新たな価値創出につながることを期待しています。ファンドが目指す研究成果から生まれるスタートアップは、グローバルな舞台で競争力を持ち、持続可能な未来を切り拓く力になるでしょう。

WUVの運営体制

早稲田大学ベンチャーズ株式会社は、2022年4月に設立され、東京都新宿区に所在地を置いています。企業はWUVパートナーズ有限責任事業組合と学校法人早稲田大学によって構成され、取締役には阿部康行氏が会長として、山本哲也氏と太田裕朗氏が代表取締役として名を連ねています。また、監査役には関根愛子氏が担当しています。