電話で簡単打刻！KOMAINUが警備業務のデジタル化を進化させる新機能登場

警備業務のデジタル化が進む中、株式会社ジャガーノートが提供する「KOMAINU」に新機能が追加されました。その名も「IVR（自動音声応答）打刻機能」。この機能により、スマートフォンを持たない隊員でも電話を使って簡単に出退勤の打刻ができるようになりました。

KONAINUとは？

KOMAINUは警備業向けのDXソリューションプラットフォームで、契約管理や管制業務、上下番管理、給与、請求、帳簿生成までを一元管理するオールインワンのシステムです。これにより、警備業のバックオフィス業務を効率化し、業務の改善を狙ったものです。

この度加わったIVR機能は、特にガラケーを使用している高年齢層の隊員を考慮した対応と言えるでしょう。これまでのように、電話での口頭報告や手動入力に依存することなく、全隊員が公平にデジタル化された環境を享受できるようになります。

課題解決の背景

警備業界では、多くの隊員が高齢者であり、直行直帰の勤務形態が一般的です。そのため、スマートフォンを利用できない“ガラケーユーザー”も存在し、KOMAINUのスマホアプリでは打刻ができない状況が懸念されていました。これにより、管理者は電話応対に追われ、転記ミスや記録遅延が発生するなどの問題がありました。

IVR機能の導入により、これらの現場課題は解消の方向へ進んでいます。具体的には、電話で発信し、音声ガイダンスに従うことで、簡単に打刻を行うことができます。これにより、管理者の工数を月で1,000時間も削減できる見込みです。

IVR機能の詳細

IVR（Interactive Voice Response）とは、発信者に音声ガイダンスを提供し、番号入力などの操作を通じて目的を達成するシステムです。KOMAINUのIVR打刻機能では、事前に登録した電話番号から指定の番号に発信し、音声案内に従うことで簡単に出退勤の打刻が完了します。

特に注目すべきは、この打刻機能の音声ガイダンスをタレントの霜月めあさんが担当している点です。親しみやすい声質によって、より使いやすく、スムーズな操作が可能になっています。このような配慮により、ユーザビリティも向上し、隊員と管理者双方にとって利便性が格段に上がっています。

業務効率化による影響

新機能の導入によって、上下番の可視化と記録の整備が進むことで現場の作業負担が軽減され、適切な労務管理が実現します。これまで属人的だった情報の管理が一元化され、警備業務全体の効率化が期待されるのです。

実際に試算では、隊員1,000名規模の現場において、月間で最大1,000時間の業務削減が可能です。スマホを通じた打刻による時間削減が約900時間、IVRを通じた打刻によるものが約100時間です。この業務効率化は、警備業界のデジタルシフトを加速させる要因となるでしょう。

今後の展望

ジャガーノートは、今後もKOMAINUを通じて警備業務のDXを推進していく方針を示しています。さらに、通知の連携やユーザーインターフェースの改善、操作負担の軽減といった利便性の向上にも取り組む意向を示しています。すべての隊員と管理者にとって直感的で快適な業務環境を実現するための努力は続きます。

KOMAINUは、警備業の課題を解決するための強力なツールとして、次世代のスマートな運営を目指す企業にとって欠かせない存在になるでしょう。