コロナウイルスの影響で、リモートワークが世界中で広がりました。内閣府の調査によると、この新しい働き方は日本中で広く浸透し、特に東京都内では約55%の人々が経験したとされています。企業側にはオフィスの縮小や採用競争力の向上という利点がある反面、コミュニケーション不足や人材育成の難しさなどの課題も明らかになっています。このような状況において、就業者はリモートワークについてどのように感じているのでしょうか。匿名キャリアSNS「OpenWorkキャリア」の調査を通じて、約1,000名が示した意見をまとめてみたいと思います。
調査結果を見てみると、リモートワークへの期待が高まる中、実際の出社義務を持つ人々も少なくありません。「個人の裁量で出社・リモートを選択可能」という回答が33%、次いで「週5日出社が義務」という割合が21.2%にもなりました。これだけの人が毎日オフィスに足を運んでいる中で、出社を望む理由はさまざまです。満員電車や猛暑下での通勤に対する疲れ、家庭との両立が必要であることなどが挙げられています。
リモートワークを採用する企業においては、従業員がこの制度を望む声が多いものの、出社が義務化されると転職を考えるという意見も多数見受けられました。これは、もはやリモートワークが単なる選択肢としてではなく、勤務条件の一部として公然と認知されていることを示しています。また、別のコメントからも「会社の出社を求めることは、従業員にとってメリットがある」といった意見があり、出社の重要性も依然として広がりを見せていることがわかります。
ただし、中にはリモートワークの必要性を感じつつも、制度が整っていないといった声もあり、こうした現状を示す意見も複数ありました。特に、「物理的な席不足」や「快適なペーパーレス環境の構築が進んでいない」といった制約が、リモートワークの円滑な実施を妨げていることが指摘されています。
リモートワークの今後に関しては、制度そのものだけでなく、運用の透明性や納得感が重要です。「出社で得られる価値」を実感させる努力や、「リモートでも安心して働ける環境」を整えることが、企業側に求められていると言えます。このように、リモートワークはもう一時的な制度ではなく、働く人々の生活やキャリア選択に影響を与える重要な要因になっています。企業はこのニーズを理解し、適切に対応することが一層重要になってきています。