未来を共創するワークショップ
背景
いつの時代でも、「ゴミ」として無視されてしまうリソースが存在します。しかし、東京大学発のベンチャー企業であるfabula株式会社がこの状況を変えようとしています。彼らの目標は、廃棄物に新たな価値を呼び起こし、持続可能で豊かな生活を実現することです。
特に、形が悪いために捨てられる野菜やコーヒーの抽出後に残るかすなど、通常は何も価値がないと見なされる資源に焦点を当てています。これらの「不要なもの」に物語を見出し、新しい役割を与えることで、資源を再生しようとしています。
一方、住友商事が運営する「MIRAI LAB PALETTE」は、多様なバックスグラウンドを持つメンバーたちと共に、企業の成長を促進するための場を提供しています。このラボでは、企業が集まり、刺激し合いながら新しい未来を創造するというビジョンが掲げられています。
ワークショップの開催
この度、fabulaとMIRAI LAB PALETTEが連携し、持続可能な社会の実現に向けたワークショップを開催します。このワークショップは、異業種の参加者同士が知見を共有し、共に新しいアイディアや価値を生み出す場となります。
当日、参加者たちは住友商事の社内食堂で実施されている廃棄コーヒーかすを再利用したノベルティを受け取ります。また、今後のイベントでもfabulaとの連携が計画されており、廃棄資源の再利用が社会と環境に与える影響をデータ化する取り組みが進められる予定です。
具体的なワークショップの内容
ワークショップは以下の通り構成されます。
- - 日時: 2024年11月15日(金) 17:30~19:00
- - 場所: MIRAI LAB PALETTE(東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビル2階)
- - 参加方法: こちらから申込み
- - 定員: 15名(先着順)
このワークショップでは「食品廃棄物の価値化」をテーマに、環境問題を考えつつfabulaの技術を利用して新しいプロダクトを創出することを目指します。具体的には、再利用可能な資源を利用した製品のアイディアをチームで考案します。たとえば、カカオ由来のコースターを使うことで、チョコレートの香りを楽しむことができ、これはカフェでの販売促進にも貢献するかもしれません。
fabula株式会社とは
fabulaは、2021年10月に設立された企業で、そのビジョンは「ゴミから感動をつくる」ことです。食品廃棄物のみを使用して高強度の新素材を生み出す技術を持ち、コンクリートの最大4倍の強度を誇ります。この技術により、雑貨から家具、建材に至るまで多様な製品を展開することが期待されています。
住友商事の取り組み
住友商事が運営する「MIRAI LAB PALETTE」は、会員制のオープンイノベーションラボとして、多様なメンバーが集まる場を提供しています。742名のメンバーは、新しい挑戦を求めて様々なイベントやプログラムに参加しており、リーダーシップを発揮しながら共創を促進しています。
スマート東京の実現に向けて
東京都は、「スマート東京」の実現に向け、先端技術を活用したサービスを推進しています。この試みは、スタートアップと連携して、都民の生活の質を向上させる新しいサービスを創出することを目的としています。
このようにfabulaと住友商事の取り組みは、サステナビリティの向上に寄与し、より良い未来を共に築くための第一歩です。