宇宙空間の大型構造物実現を目指すcosmobloomがJAXAと共同研究を開始

cosmobloomとJAXAの新たな挑戦

株式会社cosmobloom（所在地：東京都大田区）は、宇宙空間における大型構造物の実現に向け、宇宙航空研究開発機構（JAXA）と共同研究契約を結び、資金調達を進めることを発表しました。この共同研究により、次世代の宇宙構造システムの開発が促進されることが期待されています。

JAXAとの共同研究

cosmobloomは、JAXAの宇宙構造物システム研究室（宮崎研究室）とのコラボレーションを通じ、宇宙構造物の構造概念や構造工学を深化させています。宮崎教授も技術顧問として参画し、この取り組みを後押ししています。両者は、特に柔軟展開構造物の開発において緊密な連携を図り、世界的に競争力のある宇宙プロジェクトの実現を目指します。

資金調達の目的

今回の資金調達は、宇宙空間での大型柔軟展開構造物の実証を目的としています。400万円規模のデオービット装置の開発を進め、2030年を見据えた数m級の膜面アンテナの開発計画も進行中です。最終的には、2.5km級の宇宙太陽光発電システム（SSPS）の実装を目指す方針です。

cosmobloomの技術

この企業が特に注目されるのは、ゴッサマー構造を活用した宇宙構造物の解析・設計能力です。これまでのロケット打ち上げの限界を打破するために、軽量で小型の構造物を適切に展開できる技術を持っています。特に、NEDAという非線形弾性力学解析コードは、過去の宇宙プロジェクトにも実際に利用されています。

創業者の思い

代表取締役の福永桃子氏は、子供のような好奇心で宇宙開発の夢を追い求め、多くの人々に希望を与えることを企業理念として掲げています。彼女にとって、cosmobloomの名前には「宇宙で構造が展開する様子を花が咲くと表現したい」という強い願いが込められています。その情熱に共感する多くの従業員が、日々革新と挑戦を続けています。