森の境界線を探る
2022-08-25 12:24:10

落合陽一と若佐慎一が贈る新たなアートの可能性、森の中の境界線を探求

展覧会の概要



東京都港区のKarimoku Commons Tokyoにて、落合陽一と若佐慎一の二人展「ぐわぐわぬるぬる:森からいづる不可視な境界線を廻って」が開催されます。この展覧会は、2022年9月1日から9月25日まで、毎週日曜日を除いて入場無料で実施されます。

この展覧会は、若佐慎一が企画・主催しており、落合陽一とのコラボレーションが特筆されます。過去に「凄い若い」というブランドを共に立ち上げた二人ですが、今回の展示では新たなテーマとして、木材を使用した作品が中心となります。展示スペースにはそれぞれの作品が並び、観覧者は日本の伝統やアニミズムを感じ取ることができるでしょう。

コンセプトの背景



本展では、カリモク家具の端材や職人の思いを作品に取り入れることが大きなテーマとなっており、日本の森と人との間に存在する見えない価値に着目しています。落合氏は、デジタルネイチャーを通じて「人間とコンピュータ」の調和を追求してきましたが、本展では民藝とデジタルがいかに交差するかを考える作品を発表します。

また、若佐氏は日本の風土や宗教観をテーマに、自身の作品にアニメや漫画の要素を取り入れています。彼の新作は、カリモク家具の端材から制作された彫刻で、森や木に対する日本人の想いを映し出しています。

展示に込められたメッセージ



今回の展覧会は、ポストコロナ時代の「個」との向き合いを示唆しています。自分自身と向き合うことで、アイデンティティの探求が進むことでしょう。「森から出づる不可視な境界線を廻って」というテーマは、森のもたらす文化や価値観を再考する機会を提供し、現代社会のカオスからの希望を求める姿勢を反映しています。

若佐氏は「定在遊牧時代と呼ばれる新しい時代区分に突入している」と指摘し、デジタルと肉体の境界が曖昧になる現代において、我々が「豊かさ」を再考する必要があることを強調しています。この展覧会は、ただのアート展示に留まらず、人と自然、デジタルと肉体の関係性を再構築する場です。

アーティストプロフィール



落合陽一

1987年生まれのメディアアーティストで、筑波大学准教授や国際博覧会のテーマ事業プロデューサーなど、多岐にわたって活動しています。近年は、アートとテクノロジーの融合を軸に新たな表現を追求しており、受賞歴も豊富です。

若佐慎一

1982年生まれで、広島市立大学の大学院を修了した新進気鋭のアーティスト。彼の作品は、日本の伝統や宗教観を色濃く反映しており、国内外で注目されています。特に木材を使用した彫刻が新たな展開を見せています。

結論



「ぐわぐわぬるぬる」は、観覧者に新たな視点を提供し、物質的な豊かさだけでなく、精神的な充足感まで追求する展覧会です。この展示を通じて、我々は森や木の文化、そしてその中に存在する見えない価値の重要性を再考し、日常生活を豊かにする新しい方法を見出していくことが期待されています。ぜひこの機会に、出かけてみてはいかがでしょうか?

会社情報

会社名
美術作家 若佐慎一
住所
電話番号

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