設計者の必携、地域交流促進の新たなバイブル
建築の未来を担う設計者にとって、新シリーズ『新・建築設計資料 01 地域交流・市民交流施設』が新たな参考書となります。株式会社建築資料研究社が発行したこの書籍は、現行法に則り、地域に根ざした設計の重要性を説いています。10年ぶりの発行となる本書は、デザインだけでなく、地域の人々と関わりを持つ設計の新しい視点を提供します。
複合機能を持つ地域拠点の必要性
eこの時代、人口減少や少子高齢化が進行している我が国では、地域コミュニティが薄れているという現状があります。そこで、持続可能な地域活性化に向けた拠点として、地域住民が自主的に活動できる施設が求められています。本書では、地域住民が生活しながら交流できる空間をいかに設計するか、その具体的な手法を探求しています。
特に注目すべきは、『地域・交流センター』の役割です。従来の公民館との違いを理解しつつ、地域や企業が連携して運営していく新たなスタイルに基づき、様々な機能を持つ施設が各地で設置されています。この流れがどのように地域のためとなるのか、本書は具体的な事例を通じて詳しく紹介しています。
充実した設計事例集
本書では、地域の特性を反映させた設計プログラムや多機能エリアの例が多数掲載されています。例えば、北海道上川郡の『東川町複合交流施設せんとぴゅあ』や福島県須賀川市の『須賀川市民交流センターtette』、宮城県の『東松島市野蒜市民センター』など、多様な地域での取り組みが紹介されています。
また、設計においては地域の風景や文化を取り入れることが重要であり、それが地域のアイデンティティの一部となることが期待されています。本書に収められた各事例は、それぞれの地域特性を生かしたユニークな設計を行いています。
新たな発行の背景
『新・建築設計資料』シリーズは、かつての建築設計資料の流れを汲み、設計者や学生に向けた最新の情報を提供するものとして生まれました。長年の休刊を経て復活したこのシリーズは、時代の変化に合わせた設計情報や法規制への対応が求められることから、現代のニーズに適合した内容がカバーされています。
今後も年1~2冊のペースで、福祉施設や子育て支援施設など、様々なテーマに基づく資料が発行される予定です。
どこで購入できるか
興味のある方は、全国の書店やオンライン書店などで『新・建築設計資料 01 地域交流・市民交流施設』を手に取ることができます。5000円未満の手頃な価格で、地域に根差した設計の新たな視点を手に入れてみてはいかがでしょうか。
【詳細は公式ホームページをご覧ください】
書籍詳細リンク
地域活性化のために必要な設計思考を身につける一助として、本書をぜひ手にしてください。