プランテックによるグリーンビル化の新たな挑戦
株式会社プランテックは、東京都千代田区に本社を置く企業で、環境に配慮した建築設計を手掛けています。そのプランテックがこのたび、昭和リース株式会社のグリーンビル開発ファンド第4号に参加することとなりました。これにより、既存ビルの省エネ化を進め、持続可能なお住まいを実現する可能性が広がります。
グリーンビル開発ファンドとは?
このファンド事業は「居ながら工事」をコンセプトにしており、既存の建物がテナントの入居状態のまま省エネ工事を行うという取り組みを採用しています。新しい建物を建設するのではなく、既存の建物に手を加えることで資産価値の向上を図っています。この手法によって、建物の環境負荷を軽減しながらも、ビジネスの連続性を保つことが可能になります。
2023年9月には第1号ファンドが立ち上がり、すでに1号、2号ファンドにおいて数件の省エネ化工事が完了しました。3号ファンドについても着実に進行中です。例えば、1号のプロジェクトでは、2件が評価機関から最高ランクである5つ星を取得するなど、一定の成果を見せています。
既存ビルの省エネ化が求められる理由
一般財団法人日本不動産研究所のデータによると、全国の賃貸オフィスビルのストック量は2025年1月時点で15,316万㎡に達し、これら全てを新築で賄うことは現実的ではありません。日本がカーボンニュートラルを達成するためには、既存ビルの省エネ改修は避けて通れない道となっています。
また、近年の建築工事費や労務費の上昇により、新築ビルでの収益性が低下しています。このような状況下では、既存の建物をどう活用し、どのように価値を高めていくかが重要な課題となっています。
プランテックの実績と取り組み
プランテックは、ZEBプランナーとして多くの実績を誇り、環境への配慮をもとにした設計提案を行っています。特に、「ZEB認証」を取得したプロジェクトにおいては、テナントの営業に支障をきたさないよう、徹底的な調査と検証を行い、コストと効果を精査しながら進めています。
プランテックは、建物の断熱強化や高効率の設備導入などを通じて、環境性能の向上を目指しています。最近では、某国立大学の研究施設プロジェクトにおいても、高い省エネルギー性能を達成し、注目を集めました。
今後の展望と地域展開
今後、グリーンビル開発ファンドは耐震改修や省エネ化など、より複合的な取り組みを視野に入れています。また、全国の主要都市への適用を検討し、さらなる展開を模索していく予定です。
プランテックは、賃貸オフィスビルだけでなく、商業施設や工場、集合住宅など、様々な用途でも省エネ化の対象を広げていく考えです。このようにして、社会全体での持続可能な資産の活用に寄与することを目指しています。
会社概要
株式会社プランテックは、都市計画コンサルティング、建築設計監理、プロジェクトマネジメント、イベント企画など多岐にわたるサービスを提供しています。これからも環境に配慮した取り組みを続け、持続可能な社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。
お問い合わせ
この件に関するお問い合わせは、株式会社プランテックの事業企画室広報までご連絡ください。