ServiceNow Japan、2026年度版企業のAI成熟度調査を発表し急成長するAI活用の現状を分析

ServiceNow Japan、2026年度版企業のAI成熟度調査発表



ServiceNow Japan合同会社は、2026年度版「Enterprise AI Maturity Index」(企業のAI成熟度指数)の日本語版を発表しました。本調査は、世界19カ国、12業界の経営層やシニアディレクターなど、合計4,500人(日本からは300人が参加)と従業員2,000人(日本からは100人)を対象に実施されました。調査は、米国の調査会社ThoughtLabとの連携によって実施されており、AI活用の成熟度を7つの指標で評価しています。調査結果によると、AI投資が急増しているにも関わらず、企業の実行基盤がそれに追いついていない状況が明らかになりました。

AI成熟度スコアの上昇と実務の課題



2026年度版の調査では、企業のAI成熟度スコアが前年から16ポイント上昇し、51ポイントに達しました。特に「ビジョンとリーダーシップ」「管理と文化」「データモダナイズ」「AIガバナンス」「AIによる価値の推進」の5つの指標では改良が見られました。しかし、この成長があったにも関わらず、「人材とスキル」「AIを活用したワークフロー」の2つの指標においては未だ課題が残っていることも示されています。

「人材とスキル」については、前年比で最も進展があったものの、ヘルプを必要とする企業は、個別最適化された持続可能なAIトレーニングや長期的な人事計画を策定できているところは少数です。「AIを活用したワークフロー」については成熟度評価が最低の40に留まっており、企業の多くがAIを既存の断片的なインフラに加える形で利用しているため、業務の自動化にとどまっていることが示されました。

AI投資の急増と実行基盤の不整備



調査によると、AIへの投資は前年比で110%増加しました。2027年までにはさらに81%の増加が見込まれており、これにより組織のIT予算の20.4%を占めることになると予想されています。この急激な成長の背景には、新しいAIソリューションの登場や、従来のITインフラの刷新の必要性、企業が利益や成長に対するプレッシャーを受ける要因があります。この傾向は全ての業界に共通し、例えば行政機関のAIへの支出は前年比で140%の割合で増加し、製造業でも126%の増加が見られました。しかし、実際の統合プラットフォームに切り替えた組織はわずか16%で、依然として継ぎ目のないシステムを持てていないことが明らかになっています。

エージェンティックAIの普及と自律型業務の実現の難しさ



昨年の調査では、経営幹部の71%がエージェンティックAIへの理解が不十分であると回答しましたが、今年の調査ではエージェンティックAIの導入が59%に達し、試験運用を行っている組織も30%となりました。一方で、自律型ワークフローを構築した組織はわずか9%という現実があり、エージェンティックAIは試行的な利用が広がる一方で、実際の業務運用で多くは孤立したアシスタント的な役割にとどまっています。

日本におけるAI活用の課題



調査結果は国や地域ごとに異なり、日本では従来から存在するコンセンサス重視の意思決定がAIの進展にとって大きな障壁となっています。合意形成が完了するまでにAIの進化が進んでしまい、企業が変化についていくことが難しくなっているのです。また、日本の従業員の約6割が「自社の経営陣はAI時代の課題に追いついていない」と感じていることからも、リーダーシップの課題が浮き彫りになっています。このような状況の中で、日本企業がAIをより効果的に活択していくためには、リーダーシップの強化と迅速な意思決定が求められています。

ペースセッター企業に学ぶ成功戦略



調査の中で「ペースセッター」と名付けられたエリートグループの企業は、AI成熟度スコアが平均で74に達し、他の組織を大幅に上回っています。これらの企業はAIを中心に据えた「AIファースト」の考え方を持ち、全社的にAI戦略を浸透させることで成果を上げています。ペースセッターには共通する5つの戦略があり、ビジョンの共有、データの管理、業務のオーケストレーション、人材体制の構築、そしてガバナンスの競争優位性を活かすことがその成長を支えています。

今後のAI活用においては、ただ投資するだけではなく、実行基盤の整備が不可欠です。企業が変革を実現していくためには、これらの課題を一つ一つクリアしていくことが求められています。

会社情報

会社名
ServiceNow Japan合同会社
住所
東京都港区赤坂赤坂1-12-32アーク森ビル
電話番号
03-4572-9200

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 千代田区 ServiceNow AI活用 企業調査

Wiki3: 東京都 千代田区 ServiceNow AI活用 企業調査

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。