播州赤穂の塩がパリへ!フランスの食通を魅了する「縁」After Party
兵庫県赤穂市は、古くから塩の産地として知られており、伝統的な製法で作られた「赤穂の塩」は、その豊かな風味と品質の良さで多くの人々に愛されてきました。
赤穂化成株式会社は、この赤穂の塩づくりをルーツとし、塩田の開拓から数えて約400年の歴史を持つ企業です。同社は、2024年11月25日(月)、フランス・パリのレストラン『Isse Bis』にて、日本の塩の名産地赤穂の塩を味わうイベント【「縁」After Party】を開催します。
このイベントは、赤穂化成のグループ会社である赤穂緞通工房ギャラリー東浜が、11月21日から24日にかけてパリで行われる日本の伝統工芸展示会【Gallery Event「縁」】に出展することをきっかけに開催されます。赤穂緞通は、塩田で働く女性の副業として発展した伝統産業で、赤穂の塩作りと深い関係にあります。
赤穂の塩の魅力をフランスへ
イベントでは、赤穂化成が製造する日本の塩田時代の製法を再現した「赤穂東浜の塩」や、天日製法の塩で出来た塩むすびの食べ比べなどが行われます。
フランスでは、近年「おにぎりブーム」が到来しており、アボカドやサーモン、オリーブなどフランス人に好まれる食材でアレンジした「パリおにぎり」が人気を博しています。このイベントでは、フランスの方々にとって関心の高い「おにぎり」に焦点を当て、赤穂の塩の風味の違いを体験いただきながら、赤穂の伝統的な塩づくりの奥深さを知っていただく機会となります。
さらに、塩むすびの他にも、赤穂の塩を活かした料理の試食会や、製塩過程で生まれる「にがり」を調味料として用いた料理の提案も行います。日本の塩の特長である、にがりの風味を加えた料理の新しい楽しみ方を通じて、赤穂の塩のおいしさを世界に届けたいと考えています。
フランスと日本の塩の違い
フランスの有名な塩の産地ゲランドも日本の伝統的な塩と同様に海水を原料に塩田で作られますが、その製法は異なります。日本の塩田では、砂が敷き詰めてあり、海水を砂に染み込ませ、天日で乾燥させます。次に塩の結晶が付いた砂を集め、海水をかけて塩を溶かして濃い塩水を作ります。この濃い塩水を平釜で炊き詰めることにより塩を作ります。
一方、ゲランドの塩は、日本の水田のような形で海水を塩田に引き込み、そのまま天日で濃縮して塩の結晶を得ます。日本の伝統的な塩は平釜で炊き詰めることにより薄片状(フレーク状)の結晶が多く含まれ、ソフトな食感でしっとりとした粗塩になります。ゲランドのような天日塩は、ゆっくり結晶化させるため、密度の高い硬めの結晶になります。
赤穂化成について
赤穂化成株式会社は、かつて存在した赤穂東浜塩田をルーツにもち、塩田の開拓から数えて約400年の歴史を持つ企業です。同社は、海水に含まれているナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの塩類を食品や工業用など多種多様な用途に展開しています。代表的な商品「赤穂の天塩」は、50年以上続くロングセラー商品で、日本伝統の塩の味を現代に伝えています。
このイベントを通して、フランスの人々に赤穂の塩の魅力を伝え、世界に日本の塩文化を広めていくことを目指しています。