山梨デザインセンター
2024-11-29 11:43:50

山梨県初のデザイン拠点『山梨デザインセンター』が開設

山梨デザインセンターとは



山梨県が新しく開設した「山梨デザインセンター」は、デザインを通じて地域の活性化を図る新しい拠点です。2023年11月20日、甲府市の県庁舎内に設置されたこのセンターは、県立美術館の付属施設として全国初の試みと言われています。このセンターの開設により、地域の問題解決やイノベーション促進が期待されています。

オープニングイベント



センターのオープニングイベントには、約100人の関係者が参加し、シンポジウムやトークセッションが行われました。知事の長崎幸太郎氏は開会の挨拶で「デザインの力を最大限に活用し、デザイン先進県を目指して取り組んでいく」と表明しました。県立美術館の青柳館長も、山梨のポテンシャルを引き出すためにデザインが重要であると述べ、期待を寄せました。

デザインの定義



続いて行われたトークセッションには、多摩美術大学の永井一史教授や深澤直人副学長など、デザインに関する専門家が登壇しました。ファシリテーターを務める永井氏は、デザインの真理は難解であるとしつつ、各専門家の見解を引き出しました。深澤氏は「デザインは人と環境の関係を最適化すること」と定義し、柴田氏は「人が人間らしく生きるための知恵である」と述べ、林氏は哲学者ハンナ・アーレントの言葉を引用しつつ「デザインは新しい挑戦であり、時代の感覚を取り入れること」と語りました。

今後の展望



永井氏は、「山梨をしなやかで美しいデザインを通じて実現することが目標」とし、行政とデザインの融合を目指す意欲を表明しました。また、深澤氏は「全員が共感し憧れるユートピアとしての山梨を目指す」として、自らに課せられた使命を強調しました。柴田氏は「デザインには大きなうねりを作る力がある」とし、林氏も「地域を支えるデザインの観点から活動したい」と、各専門家がそれぞれの意気込みを語りました。

山梨デザインセンターの機能



「山梨デザインセンター」は、地域特産品の開発やプロモーション支援を行う一方、さまざまな機関と連携してデザインの講座を実施します。この講座は、子どもから大人まで、幅広い年齢層を対象にデザイン思考を浸透させることを目指しています。さらに、デザイナーやクリエイターによるネットワークの構築を促進し、政策立案への助言や地域アイデンティティの創出に貢献する予定です。

デザイン活動の拠点



このセンターは、実質163平方メートルの広さを持ち、コミュニティスペースや展示スペースが設置されています。コミュニティスペースではデザイナー同士の交流やワークショップが行え、展示スペースではいつでも作品を展示・発表することができる環境が整えられています。

利用者はこの場所で自由に創造し、参加することができ、地元の文化とデザインを融合させながら、新しい価値を発見する機会が提供されます。デザインを通じて山梨の未来を切り拓く、エキサイティングな時代が始まることが期待されています。


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会社情報

会社名
山梨県
住所
山梨県甲府市丸の内1-6-1
電話番号
055-237-1111

トピックス(地域情報)

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