水素を生み出す技術
2024-07-23 13:33:52

廃棄物から水素を生み出す新技術、大阪での未来を探る

廃棄物から水素を生み出す新たな挑戦



2024年7月19日、大阪市にて開催された第17回「H2Osakaビジョン推進会議」に、株式会社BIOTECHWORKS-H2の代表取締役である西川明秀氏が出席し、注目のスピーチを行いました。この会議は、大阪府および大阪市が掲げる「水素社会」の実現に向けた重要な場であり、BIOTECHWORKS-H2の取り組みは、廃棄物をクリーンな水素エネルギーに変換することに特化しています。

環境問題の解決策


西川氏は、特に「大阪を化石燃料に頼らない世界一クリーンな街へ!」というテーマで、同社のケミカルリサイクルシステムについて語りました。具体的には、廃棄物から水素を生成し、CO2排出量を大幅に削減することが可能であると強調。この新しい技術は、2022年度の大阪市における廃棄物93万トンから約9.6万トンの水素を生成でき、これにより約82.5万トンのCO2削減が期待されています。

サーキュラーエコノミーの実現


さらに、西川氏は特許取得済みのトレーサビリティサービス「REBORN」を通じて、大阪市にとっての具体的な効果をデータで示しました。このサービスは、生成された水素の利用やCO2削減の予測値をレポートするデジタルプラットフォームであり、廃棄物を新たな収入源に変えるリアリティを提供します。これにより、持続可能なエネルギーの生成が実現し、エネルギー枯渇や税収減が懸念される大阪市にとって、信頼性の高い解決策となる可能性を示唆しています。

大阪IRに向けてのビジョン


当社は「大阪IR×リジェネレーション」のプロジェクトも掲げており、2026年には大阪IR地区近くでのパイロットプラント建設を目指しています。この取り組みは、大阪IR地区から出る廃棄物を燃料として再利用し、環境に配慮した持続可能なエネルギーシステムを構築することを目的としています。西川氏は、多くの可能性を秘めたこのプロジェクトにより、大阪市を未来への希望に満ちた「世界で最もクリーンな街」にすることを目指しています。

BIOTECHWORKS-H2の技術革新


BIOTECHWORKS-H2は、衣料品や有機廃棄物をクリーンなエネルギーに変えるケミカルリサイクルシステムを有するグローバルスタートアップ企業です。古い常識を覆し、持続可能性を重視した技術開発に取り組んできました。有機廃棄物から生成される水素は、燃料電池や水素コージェネレーション(同時発電)で再生可能エネルギーとして活用され、同時に排出されるCO2も企業での利用が見込まれています。これにより、廃棄物の考え方を根本から変え、サーキュラーエコノミーの実現を目指しています。

今後、BIOTECHWORKS-H2は2025年に日本とマレーシアでのプラント建設を目指し、2030年までに「全てのゴミが資源になり、廃棄物がゼロになる」時代の構築を目指しています。サステナブルな未来を切り開く西川氏のビジョンは、多くの人々に期待と希望をもたらすでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社BIOTECHWORKS-H2
住所
東京都渋谷区神宮前6-18-3神宮前エスビル6階
電話番号
03-5422-9702

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