2024年10月24日と25日の2日間、広島のCLiP HIROSHIMAで開催された『HIROSHIMA GREEN OCEAN BUSINESS BUILD 2024』では、環境・エネルギーの新規事業創出に向けた取り組みとして5社が選ばれました。本プログラムは株式会社eiiconが主催し、広島県の環境ビジネス推進協議会と広島経済レポートの協力のもと、地域企業が持つ技術やサービスを活用して、環境問題の解決を目指す新しいビジネスアイデアを募集しました。
プログラムの目的と背景
この取り組みは、持続可能な社会の実現に向けて、環境・エネルギー分野での新たな事業創出を強化するものであり、特に企業間の連携やイノベーションが重要視されています。応募は2024年8月20日から9月16日まで行われ、選考を経て選ばれたのは、ハイドロヴィーナス、AC Biode、IMP3GNO、JOYCLE、カクノウの5社です。
選ばれた5社のプロジェクト概要
1.
株式会社ハイドロヴィーナス
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テーマ: 瀬戸内海の潮流利用による再生可能エネルギーの創出
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プロジェクト名: 潮流発電による新たな活用法を探る
2.
AC Biode株式会社
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テーマ: サステナブルな地域社会に向けた事業の創出
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プロジェクト名: 触媒を使った有機廃棄物のケミカルリサイクル
3.
IMP3GNO LLP
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テーマ: 水資源の使用削減を目指すデニム製造
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プロジェクト名: 革新的デニムイノベーションの実現
4.
JOYCLEのプロジェクト
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テーマ: 地域貢献につながる廃棄物処理モデルの開発
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プロジェクト名: エコなごみ処理モデルを設定
5.
カクノウ株式会社
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テーマ: 空き家の問題解決と持続可能な社会の実現
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プロジェクト名: 家族の絆を深めるおうちファームビジネス
これらのプロジェクトは、採択後にメンターと共に社会実装に向けた実証実験を実施し、2025年には成果発表の場であるDEMO DAYが予定されています。
今後の展開
広島県は、環境ビジネスを地域発展の新たな軸として育成することを目指しています。これにより、地域の企業間での連携が今後さらに進むことが期待され、広島の環境ビジネスが国内外での注目を集める新たなステージへと進化を遂げるでしょう。
また、こちらのプログラムは「令和6年度ひろしま環境ビジネス推進協議会新規事業創出支援業務」の一環として位置づけられており、長期的なビジョンに基づいて、持続可能な社会の構築が急務とされています。この動きが一過性のものでなく、持続的な成長を遂げることが地元経済と環境問題解決の各面において重要であると言えます。
おわりに
広島から発信される新たなビジネスアイデアが、国内外の環境問題解決にどのように寄与するのか、今後の展開が大変楽しみです。地域の企業が力を合わせて新しい価値を創造する姿勢は、他地域への好影響も生むことでしょう。