新しい伸縮配線技術の魅力
最近、技術分野で注目を集めているのが、低応力で伸縮可能な新型配線技術です。この技術は、日本の伝統工芸『切り紙』からインスピレーションを得たもので、独自の立体構造による特長があるのです。新しい配線は、絶縁性に優れたシリコーンゴムと、構造変化を可能にする導電フィルムを組み合わせて、柔軟かつ高耐久性の接続を実現しました。
1. 独自の構造による特長
- - 低応力での伸縮: 新型配線は、立体的に加工された導電フィルムをシリコーンゴムで封止することで、低い応力での伸縮を可能にしました。これにより、長時間にわたり安定した電気接続が保たれます。
- - 高い耐久性: ゴムの復元力により、元の形状に戻るため、非常に高い耐久性を持っており、電気的特性も長期間保ちます。特に、100%伸縮試験においても70万回の伸縮試験をクリアし、ほとんど抵抗値が変わらないことが示されています。
2. 汎用性と応用可能性
この新型伸縮配線は、市販のフレキシブルプリント配線板(FPC)コネクタに接続できるだけでなく、配線パターンを変更することで伸長率や配線長、チャンネル数を自由にコントロールできるという特長も持っています。これにより、様々な用途に応じたカスタマイズが容易になりました。
標準品仕様
- - サイズ: 110mm × 20mm
- - 厚さ: 0.5mm以下
- - 配線数: 4ライン
- - 抵抗値: 3~4Ω / ライン
- - 接続コネクタ: FPC厚み0.3mm、6ピン、ピッチ0.5mm
- - 永久変形率: (50%伸縮) 100万回:0%
この新技術は、多様な応用分野が期待されており、特に生体センシング分野において注目されています。早稲田大学と北里大学が共同研究したウェアラブル筋電計測デバイスの一部にもこの技術が用いられています。今後、スポーツ計測からロボット、介護分野の配線に至るまで、多岐にわたる活用が見込まれています。
3. 今後の展望
新しい配線技術の可能性は無限大です。生体センシングにおける高精度なデータ収集は、ウェアラブルデバイスの進化や、介護分野でのサポートロボットの進化を加速させることでしょう。この技術は、日常生活にさらなる利便性をもたらすことが期待されます。私たちはこの期待に応えるべく、技術の開発を進め、多くの分野での実用化を目指していきます。
一緒に、未来の技術を形にしていきましょう!