奈良市の下水道点検
2025-07-24 15:52:28

奈良市でELIOS 3を活用!革新的な下水道点検が実現

奈良市での革新的な下水道点検



奈良市で、ブルーイノベーション株式会社が新しいテクノロジーを駆使した下水道管渠内の調査を実施しました。この調査では、Flyability社製の屋内点検用ドローン「ELIOS 3」が使用され、公共下水道の改築工事前の点検を行いました。このプロジェクトは、奈良県内での初めての試みであり、地元の行政関係者も参加してその効果を実地で確認しました。

調査の背景



今回の調査は、2025年に発生した埼玉県八潮市の道路陥没事故を受けて国土交通省が全国の自治体に行った要請に基づいています。このような事件を防ぐためには、下水道施設の安全確保が急務となっています。ELIOS 3の導入は、デジタル技術を活用した点検作業の有効性を検証する重要なステップとなります。

ELIOS 3の活用



調査では、幅約2メートル、高さ約1メートルの四角形断面を持つ、全長約40メートルの下水道管渠内部が対象となりました。ELIOS 3は常時流水のある厳しい環境下においても安定的に飛行し、下水や硫化水素といった危険要素から作業員を守ることが可能です。独自のSLAM技術を用いることで、GPS信号が届かない閉鎖空間でも正確に位置を把握し、点検を実施しました。

取得されたデータはリアルタイムで3D化され、その様子は現地のモニター上でも確認されたため、関係者はその場で効果を実感しました。また、点検にかかった時間は約15分と、従来の人力による点検に比べて大幅に短縮されました。取得データは専用解析ソフト「Inspector」によって処理され、点検経路や異常箇所は3Dマップ上で可視化されるなど、作業後の報告書作成やデータ整理も効率化されています。

持続可能な技術の未来



ELIOS 3の導入は、今後の下水道点検においても非常に重要な意味を持つでしょう。作業員が危険な場所に立ち入ることなく、安全かつ効率的に調査を完了できる技術は、今後も活用されていくと考えられます。特に、環境保護の観点からも、使われなくなった下水道や工事現場の点検は重要です。

来たる「下水道展’25大阪」



ブルーイノベーションは、2025年7月29日から8月1日まで大阪で開催される「下水道展’25大阪」に出展し、ELIOS 3の実機展示を行います。この展示では、実際に取得された3Dデータや飛行映像が楽しめるため、多くの方にとって有意義な体験となるでしょう。現場での運用イメージを具体的につかむ絶好の機会ですので、来場される皆様はぜひお立ち寄りください。

会社の理念と今後の展望



ブルーイノベーション株式会社は、1999年に設立され、複数のドローンやロボットを遠隔で制御するためのプラットフォーム「Blue Earth Platform(BEP)」を基にさまざまなソリューションを提供しています。点検、教育、ポート管理、監視など、幅広い分野に対応したサービスを展開しており、今後も安全性と効率性を両立させる技術の研究を進めていくとのことです。ぜひ、今後の展開にも目が離せません。


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会社情報

会社名
ブルーイノベーション株式会社
住所
東京都文京区本郷5-33-10いちご本郷ビル4F
電話番号
03-6801-8781

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