食をテーマにしたオンラインセミナー「地域の仕事ホンネサロン」
和歌山県と株式会社フューチャーリンクネットワーク(FLN)が連携し、オンラインセミナー「地域の仕事『ホンネ』サロン特別編」が2025年9月25日に成功裏に開催されました。これは「食」をテーマにし、地域外の人たちに「観光以上、定住未満」の関係性を築いていくことを目指すイベントであり、和歌山県の「わかやま しごと・暮らし体験」プログラムへの参加者を募るものでもありました。
このセミナーには事前申し込みで100名以上が参加し、当日は活気に満ちた質問が飛び交い、参加者同士の交流が活発に行われました。
取り組み内容
セミナーでは、地域の食を通じた新たな挑戦やライフスタイル、働き方についてのトークセッションが行われました。
ゲストスピーカー
乾物卸業を営む野田商店の代表であり、70年以上の歴史を持つ企業の先代から、乾物を使った商品開発やカフェ事業について語っていただきました。
スパイス料理の事業を展開する「スパイス航路」の代表。料理を通じた旅や出会いについての経験談が多くの参加者の心をつかみました。
また、わかやま移住定住支援センターの内田靖之氏からは、200以上の多彩なプログラムがある「しごと暮らし体験」が紹介され、和歌山県における移住・定住促進についても詳しく説明されました。
背景
和歌山県では、全国的に見られる人口減少や担い手不足が深刻な課題となっています。特に一次産業やそれに関連する分野では、地域の文化を守るためにも新たな人材や販売ルートの確保が急務です。国が進める「関係人口創出」の取り組みと連動し、観光だけでなく多面的な関わり方を提案することが求められています。今回のセミナーは、食を切り口に地域の実情を共有し、町と都市の架け橋となることを目的としています。
期待される効果
本セミナーを通じて、地域で働く選択肢の多様性やリアリティが広がることが期待されます。また、和歌山県の魅力を再発見し、新たな関係人口の創出や将来的な移住・定住に向けた第一歩に繋がることも期待されています。
今後の展望
「地域の仕事『ホンネ』サロン」は、これまで三重県、千葉県富津市、兵庫県尼崎市といった地域で多様な形で展開されてきました。今回の和歌山編を契機に、各地域の特性に応じて業界や産業との関連を深めつつ、関係人口創出の取り組みを更に推進していく方針です。地域のリアルな声を聴く場として、今後も継続的に開催されることが期待されます。