大阪のカトリック教育改革
大阪に位置するカトリック系の6校が、2017年4月から大きな改革を行います。本記事では、これらの改革の詳細や新たな目指す教育の方向性を詳しくお伝えします。
1. 教育改革の背景
大阪のカトリック学校法人、聖母女学院と聖母被昇天学院は、伝統的な教育から現代の教育ニーズに応えるように変化させることを決定しました。これにより、6校(大阪聖母学院小学校、同中学校、高等学校、聖母被昇天学院小学校、中学校、高等学校)は、新たな教育理念に基づいた改革を通じて、未来の社会で活躍できる人材を育てていきます。
2. 21世紀型教育の導入
2000年代には、新しい時代に応じた教育が求められています。カトリック教育機関では、単に知識を詰め込むだけではなく、批判的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力といった21世紀型スキルを重視しています。「ATC21s」による教育スキルの提唱を受け、教育内容は大きく変わります。
2.1 英語を使った授業
全学校では、英語を中心に各学科の授業を行います。小学校ではネイティブ教員によるイマージョン教育を導入し、算数や理科などを英語で学びます。さらに、高校生は英語での議論を可能にするC1レベルのスキル習得を目指します。
2.2 アクティブラーニングの導入
知識の積み重ねから脱却し、アクティブラーニングによる課題解決型の学びを推進します。生徒は自ら考え、答えを導く力を育てていきます。この新しい形の学びにより、英語力を高めつつ国際舞台で活躍できる能力が身につきます。教室内にはアクティブラーニングルームも設けられます。
2.3 ICTを活用した教育
全生徒にタブレットが配布され、ICTを駆使した学びが実現します。生徒は各自のペースで学ぶことができ、疑問点をその場で解決しながら進むことが可能です。
3. 名称変更
2017年4月には、学校名も新たに変わります。これにより、
- - 大阪聖母学院小学校、中学校、高等学校が「香里ヌヴェール学院」へ、
- - 聖母被昇天学院小学校、中学校、高等学校が「アサンプション国際」へと変更されます。これらの名称は、それぞれフランスの地名やカトリックの信仰に由来しているため、更なる国際性を強調しています。
4. 男女共学化
これまで女子校として運営されていた大阪聖母学院、聖母被昇天学院は、2017年4月より男子の受け入れを開始します。この男女共学化は、新たな教育環境を生むと同時に、多様な価値観を養う大きな一歩となります。
5. まとめ
大阪のカトリック系教育機関による大改革は、教育の質を向上させ、未来に通じる人材を育成するための重要なステップです。21世紀型教育への転換と共に、新名称、男女共学化がもたらす新たな環境は、今後の成長に大きく寄与するでしょう。