京都府綾部市で養蚕の歴史を感じるイベントが開催
京都府の綾部市に位置するグンゼ博物苑では、2023年5月17日から25日まで「さわって体験、養蚕の記憶」というテーマのもと、特別なイベントが開催されます。このイベントでは、地元の一般社団法人蚕都Grantsの協力を得て、養蚕文化の重要性を体験し、学ぶことができます。
グンゼ博物苑について
グンゼ株式会社の創業地でもあるこの博物苑は、浮世絵や養蚕に関する豊かなコレクションを展示しているため、訪れる人々にとって貴重な学びの場となっています。開催されるイベントの一環として、江戸時代の養蚕に関する浮世絵が展示される「グンゼミニ浮世絵展」が行われます。
浮世絵展の詳細
- - 期間: 5月17日(土)から5月25日(日)まで、毎日10:00から16:00まで開催。
- - 場所: グンゼ博物苑の未来蔵2階。
- - 入苑料: 無料。
この展示では、博物苑が所蔵する江戸時代の浮世絵コレクションから、特に養蚕の様子を描いた作品が5点紹介されます。中でも歌川貞秀による「蚕育之図」は、卵から蚕が成長し繭になるまでの過程が美しく表現されています。
おかいこさんフェスティバル
さらに、同じ期間に行われる「おかいこさんフェスティバル」では、養蚕体験ができるさまざまなワークショップが用意されています。こちらも水月蔵と未来蔵の2階で開催され、参加者は養蚕の歴史を肌で感じることができます。
ワークショップ概要
- - 桑摘み&給桑体験: 5月17、18、24、25日の4日間開催。グンゼ桑苑で行い、参加は無料。
- - 糸引き体験: 5月17、18日の2日間、繭から糸を引き、またミニ機織りコースターやシルクランプシェード作りを行います。各回15人、参加費は500円(糸引きには別途500円)。
- - まゆ玉作り: 5月18日にはまゆ玉の不思議な動きを体験できます。参加人数は10人、参加費500円。
- - まゆ玉クラフト作り: 5月24日、25日にも行われます。
すべてのワークショップは、事前予約なしで参加可能です。所要時間は30分から120分程度で、6歳以下のお子様は保護者の同伴が必要です。
その他の企画
また、養蚕に関する貴重な道具を実際に触ってみる企画や、地域の農家の暮らし、村づくりについての展示も行われる予定です。さらに、綾部高校農芸化学科による「桑の食品加工研究報告」が発表され、5月24日、25日にはその成果として加工食品の販売も行われます。このように、地域の文化や伝統を深く知ることができる絶好の機会となるでしょう。
このように、京都府綾部市のグンゼ博物苑で行われる「さわって体験、養蚕の記憶」イベントは、子どもから大人まで楽しめる内容が満載です。ぜひ、伝統と文化に触れ合う素晴らしい体験をお楽しみください。