TIS株式会社がアイディア社の海事産業プラットフォーム「Aisea」のAPI化を支援

TISがアイディア社の海事産業プラットフォームのAPI化を支援

TIS株式会社が、アイディア社の海事産業プラットフォーム「Aisea」のオープンAPI化をサポートしました。この取り組みは、海事産業のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進する大きな一歩とされており、特に業界内のデータ活用の拡大に寄与することが期待されています。

オープンAPI化の背景

海事産業は、海運業や港湾業などを含む広範な分野で構成されており、特にシステム化の遅れが指摘されてきました。多くの業務が手作業で行われており、データも個別に管理されるため、情報の収集や整理が困難です。こうした課題を解決するために、アイディア社は「Aisea」を開発しました。このプラットフォームは、多様なデータを収集・整理し、業務の自動化や省力化を実現することを目指しています。

TISの選定理由

アイディア社は、オープンAPI化の計画に際して、スピード感と技術的な実装の容易さを重視しました。TISは特に「Kong Gateway」に精通しており、これが選定の大きな要因となりました。TISはAPI連携のコア製品として推奨されているこのオープンソースソフトウェアに関する実績を持ち、社内に専門家を擁しています。また、幅広い業界での豊富な支援経験も評価され、技術的な検証（PoC）を導入しました。

技術検証（PoC）の成果

具体的には、TISはGCP（Google Cloud Platform）を利用して「Aisea」のAPIGW開発環境を構築しました。これにより、適切な認証や社外開発者向けの権限の設定方法について、エンジニアに助言を行いました。結果として、短期間での開発環境の構築が実現しました。これにより、アイディア社のエンジニアは、Aiseaプラットフォームの機能やサービスのUI/UX開発に集中できるようになりました。

今後の展望

アイディア社は、今後のオープンAPIの主な利用者を新たに海事産業に参入するシステム会社と見込んでいます。これにより、海事業界とIT業界をつなげるHUBとしての機能が期待されており、システム会社の参入障壁を低下させることが見込まれています。オープンAPIを通じて、企業間での連携が進むことで、業界全体のDXの成功体験が増加すると考えられています。