最近の調査結果から、ミドルシニア世代が抱える働きがいとライフキャリアへの期待や不安が浮き彫りになっています。株式会社NEWONEが実施した調査では、全国の40代〜60代の812名を対象に、「ミドルシニアの働きがいとライフキャリアの実態」を探りました。調査によると、働きやすい職場環境を築くためには、会社への誇りや愛着、更には健康状態などが非常に重要な要素であることが判明しました。
調査の背景
近年、労働力人口の高齢化や定年延長が進む中で、ミドルシニア人材に対する関心が高まる一方、多くの企業ではリスキリングや待遇の改善を進めています。しかし、キャリアの後半を迎えるミドルシニアがどのように働きがいを感じ、活躍し続けるための支援が必要なのかは十分に理解されているとは言えません。そこで、40代から60代の会社員や経営層を対象に、働きがいや将来への見通し、不安要因、キャリア支援ニーズについて分析することとしました。
調査結果の概要
1.
50代の一般社員が最も働きがいを実感していないことが判明。同世代において働きがいを感じている割合は28.5%と、最も低い数値となりました。また、「10年後にも活き活きと働くと思う」との回答は、40代後半の28.3%から50代前半では16.5%に減少しました。50代という年代が、働きがいと未来の展望において変化しやすいことが示唆されます。
2.
会社への誇りや愛着が働きがいに強く影響しています。具体的には、会社への誇りを持つ人の92.5%が「働きがいを感じている」と回答しましたが、誇りを持たない層ではその割合がわずか5.7%と大きな差が見えており、組織との心理的なつながりが働きがいの鍵であることがわかります。
3.
最大の不安要因は健康と老後資金となっています。調査では、56.1%が健康問題、53.7%が老後資金の不安を挙げており、今後働き続けるために健康に対する意識が高いことが浮き彫りになりました。
4.
50代が求めるのは“学び直し”ではなく「キャリアを考える機会」であることも明らかになりました。40代は新しいスキルの習得を求めている一方、50代は未来のキャリアを明確にするための機会を重視しており、受け身なリスキリングだけではなく、自発的なキャリア形成の支援ニーズが高いことを示しています。
5.
働きがいの感じ方が早期退職への意向を左右していることも重要な発見です。働きがいを感じない層は、退職を考える意向を示す割合が高いことが明らかになりました。
結論
本調査の結果から、ミドルシニア世代の抱える共通の不安として「健康」と「老後資金」が指摘されましたが、働きがいや求める支援、退職意向は年齢や役職によって異なることも分かりました。特に会社に対する誇りを持つ層が高い働きがいを感じていることから、企業側はその心理的なつながりを重視する必要があります。今後、ミドルシニア人材の活躍を支援するためには、一律ではなく、年齢や職務に応じた支援策を設計し、個々の将来への希望を尊重する環境を整えることが求められます。このレポートがミドルシニア世代のキャリア形成支援に貢献できることを願っています。
調査概要
- - 調査対象:40代〜60代の会社員・経営層 812名
- - 調査期間:2026年7月21日〜23日
- - 調査方法:インターネットにおけるアンケート調査
- - 発行元:推せる職場ラボ(株式会社NEWONE)
会社概要
株式会社NEWONEは、「新しい価値を生み出す」という理念のもと、エンゲージメントをテーマにした企業向けコンサルティングや人材育成を専門とし、社員が自発的に働ける環境を作る支援を行っています。