アンリツが5G IoTデバイス向け新しいテストソリューションを発表

アンリツの新ソリューション

アンリツ株式会社が、5G向けIoTチップセットやデバイスの開発に特化した新しいソフトウェアベースの試験シミュレータ「Virtual Signalling Tester NR Software MX844030PC」を発表しました。このソリューションは、最新のアーキテクチャを基に、仮想環境で運用されるシミュレータと、従来の無線機能をソフトウェアで実現するソフトウェア無線（SDR）技術を活用しています。この組み合わせにより、5G IoTに特有の試験を効率的に行うことが可能になります。

自治体や企業が開発・展開するデバイス、または特定用途に向けたIoT機器には、さまざまなテストが必要です。この新しいシミュレータは、デバイスの不具合を早期に検出し、パフォーマンスを評価する機能を備えており、お客様は消費電力試験や相互運用性試験、出荷前の検査、セキュリティ試験などを迅速に実施できます。

仮想化シミュレータの利点

PCを用いたテスト環境の仮想化は、コストの削減や試験効率の向上、リスクの軽減を実現します。従来の専用テスタに比べて、初期投資を大幅に抑えられ、運用が容易です。これにより、企業は市場の動向に応じて迅速な反応が求められる中、効果的な試験とフィードバックが行えるようになります。さらに、開発の要件に応じてカスタマイズ可能で、実運用環境に近い条件での多様なシナリオの構築ができることも大きな利点です。

製品詳細

「Virtual Signalling Tester NR Software MX844030PC」は、5G関連の試験をサポートするために設計されたプラットフォームで、特に5Gのサブ6 GHz帯を活用したRedCap試験に対応しています。ユーザーに優しいGUI（グラフィカルユーザーインターフェイス）「RTD Lite」を搭載しており、利用者がサンプルシナリオから直感的に必要なパラメータやテスト手順を変更できる機能を持っています。さらに、結果の表示やログ機能によりデバイスの検証と分析が効率的に行えます。