旭ファイバーグラスが提供する快適な家づくり
旭ファイバーグラス株式会社は、環境に配慮したグラスウール断熱材や各種建材製品を製造し、快適な住環境を提供している企業です。主力商品であるグラスウールには、80%のリサイクルガラスが使用されており、ただ機能面だけでなく、環境保護にも積極的な取り組みを行っています。
課題と解決策
旭ファイバーグラスでは、工場内の生産計画から出荷までを管理する基幹システムが存在しています。このシステムは、湘南工場と中部工場にある150台の端末を通じて利用されており、各工程の部門が情報を入力したり必要なデータを参照したりするために、端末エミュレータを経由して接続しています。しかし、従来の端末エミュレータにはいくつかの問題がありました。
特に、工場内でフォークリフトを利用する際には、複数の自動実行アプリケーションを使用する必要があったため、作業効率が低下し、セッションの切断も発生していました。これにより、情報システム部門の負担が増大し、生産効率にもマイナスの影響が出ていました。こうした課題を解決するために、旭ファイバーグラスはキヤノンITソリューションズが提供する端末エミュレータ「TCPLink」を導入しました。
「TCPLink」の選定理由
選定のポイントは以下の通りです:
1.
高い互換性と安定性:TCPLinkは既存の端末エミュレータと同等の機能を持ち、直感的な操作が可能です。以前のような文字化けや印刷時のトラブルが発生せず、フォークリフトからの接続も安定しています。
2.
管理機能の充実:ユーザーの接続状況が容易に把握可能であり、未使用のセッションを有効活用することでリソースの効率的な運用が実現できています。
成果と今後の展望
「TCPLink」を導入した結果、旭ファイバーグラスは初期費用と保守費用を含めた運用コストを5年間で40%削減することができました。また、フォークリフトの接続状態によるトラブルやアプリケーションのインストールに関する問い合わせも減少し、情報システム部門の業務に集中できるようになりました。これにより、同部門は本来の業務により多くの時間を割けるようになり、生産性向上にも寄与しています。
今後、キヤノンITは、30年以上の経験を活かして旭ファイバーグラスとの関係を深め、同社の理念に共感しながら、社会課題の解決に向けた施策の策定や実行に取り組んでいきます。共に歩むことで、企業の発展を支援し、快適な環境作りに貢献していく姿勢を持っています。
このように、旭ファイバーグラスは新たな技術を取り入れることで、業務の効率化とコスト削減を果たし、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出しました。