涙液検査を開発した髙野恵里氏
2025-09-29 10:22:29

涙液を利用した新たな乳がん検査法を開発した髙野恵里氏が受賞

涙液を活用した乳がん検査の新しい時代



株式会社TearExoの取締役CTOである髙野恵里氏が、2025年度の日本分析化学会「女性Analyst賞」を受賞しました。この賞は、分析化学の分野で顕著な業績を挙げ、未来の発展が期待される女性の研究者に贈られるもので、髙野氏の受賞はその研究と業績の重要性を示しています。

髙野氏は、神戸大学およびTearExoの研究活動を通じて、分析化学とバイオセンシング技術の融合に挑んできました。受賞の対象となった研究テーマは、「生体・人工高分子を分子認識素子に用いるピペットチップセンシングプラットフォームの開発」です。この技術は、極微量の生体サンプルから迅速かつ高感度に標的分子を検出するための新たなプラットフォームを提供しています。

このプラットフォームは、特に涙液中のバイオマーカーに焦点を当てており、髙野氏の受賞は、TearExoの技術が日本分析化学会に公式に評価されたことを示すものとして、大いに喜ばしい出来事です。

Tears as a Diagnostic Tool



涙液という非常に身近な体液を用いた検査法は、多くの利点を持っています。従来の血液検査に比べ、非侵襲的であり、容易に採取できるため、患者にとっても負担が少ないのです。この新たな診断技術は、従来の医療に革新をもたらし、特に乳がんの早期発見や診断において、重要な役割を果たすことが期待されています。

TearExoは、「涙1滴、誰もが疾病から解放される世界」というビジョンを掲げており、涙液を用いた疾患検査法の実用化に向けた研究開発を進めています。特に、コア技術であるTearExo®法は、涙液中のエクソソームを高感度で迅速に検出できるため、医療現場での迅速診断や個別化医療の推進に貢献するとされています。

研究の未来と社会への影響



TearExoは、髙野氏の受賞を祝福するとともに、今後更なる技術の発展を目指して、研究開発を加速する意向を示しています。涙液を用いた検査法が医療分野における新しいスタンダードとなることに期待が寄せられています。特に、がんの早期検出が可能になれば、患者の生存率を大幅に向上させる可能性があります。

髙野氏は、分析化学やバイオセンシングの専門知識を駆使し、涙液研究に多大な貢献をしています。彼女の業績は、今後の研究者たちにとっての道標となり、多くの人々にとっての希望となるでしょう。

TearExoのさらなる発展



株式会社TearExoは、地域に根ざしたスタートアップとして、今後も革新的な研究を進める姿勢を保っています。その活動を通じて、医療現場で実際に役立つ製品や技術を提供し、様々な分野での応用を目指すことが目標です。このような目的意識を持った企業として、TearExoはさらなる成長を遂げ、未来の医療に寄与することが期待されています。

本技術と髙野氏のような研究者たちの努力が、医療の現場でどのように活かされるのか、私たちも期待しながら見守っていきたいと思います。


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会社情報

会社名
株式会社TearExo
住所
兵庫県神戸市灘区六甲台町1-1神戸大学BMO棟
電話番号
090-5492-9711

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