多文化共生と文化芸術を考えるシンポジウム開催
今年の8月1日、神奈川県横浜市にある神奈川県民ホールにて、「私たちの地域社会における共生をめざして」というテーマのシンポジウムが行われます。このイベントは、KAAT神奈川芸術劇場が主催し、北海道教育大学、公立小松大学、静岡文化芸術大学との共同で実施され、多文化共生と文化芸術の関わりについて深化させることを目的としています。
シンポジウムの内容
シンポジウムは、以下の4つのセッションで構成されています。まず、実際に多文化共生を実践している団体からの事例紹介に始まり、その後、研究者による講演、アンケート分析結果の報告、そしてパネルディスカッションが行います。この多角的なアプローチにより、参加者は様々な視点を持ち寄りながら情報を共有し、活発な意見交換ができることが期待されています。
1. 事例報告
このセッションでは、以下の3名のスピーカーが登壇します:
- - 河嶋榮里子さん(NPO法人小野市国際交流協会・副理事長)による、演劇ワークショップ「にほんごであそぼう」を通じた地域社会のつながりについて。
- - 伊東浄江さん(NPO法人トルシーダ・代表)による、外国人が集住する地域でのアートの役割を探る「保見アートプロジェクト」について。
- - 野呂田純一さん(公益財団法人かながわ国際交流財団・副主幹)による、共生社会に向けた文化政策やアートマネジメントの運営の振り返り。
2. 講演
続いて、
高畑幸教授(静岡県立大学・国際関係学部)による、「日本における多文化共生の現状と課題」に関する講演が行われ、参加者は日本における多文化共生に関する知見を深めることができます。
3. アンケート結果報告
公立小松大学・准教授の
朝倉由希さんによって、参加者からのアンケート調査結果が発表され、現場の実情や希望、関心が浮き彫りになります。
4. パネルディスカッション
最後に、様々な視点から多文化共生について討論するパネルディスカッションが行われます。パネリストとして、三浦幹生氏、野呂田純一氏、高田佳奈氏が参加し、モデレーターには南田明美氏(静岡文化芸術大学講師)が務めます。
参加方法
参加は無料ですが、事前登録が必要です。会場参加の定員は会議室の収容人数の半分ですので、早めの申し込みが推奨されます。一方、オンライン参加に関しては定員は設けていません。
申し込みは以下のリンクから行えます。
このシンポジウムは、多文化共生の重要性を再認識し、地域の人々が共に生きるための有意義な場となることを期待しています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。