TISIとハックルベリー、データ連携基盤強化に向けた業務提携を締結
TISインテックグループのTISI株式会社と株式会社ハックルベリーが、2026年9月1日にエンタープライズ企業向けのデータ連携・活用基盤を強化するための業務提携契約を締結した。この提携により、両社はEC業界のコマース領域でのサービスの質を高め、より一貫した顧客体験を提供していくことが期待されている。
提携の背景と目的
近年、企業が直面している事業環境の変化や消費者ニーズの多様化が進んでいる。特にSNSと連携したプロモーションやオンライン・オフラインをつなぐOMO(Online Merges with Offline)戦略、AIを活用した接客やレコメンド技術が重要視されている。その中で、特に小売業や流通業界においては、これらのトレンドに迅速に対応することが競争力の維持につながる。
しかしながら、商品情報や顧客データが散在する現状では、新サービス導入のたびにシステム間の連携設計や開発が必要で、コストや時間がかかり、運用の負担も大きい。これがエンタープライズ企業にとっての課題となっている。
TISIは、大規模エンタープライズECの構築において築いた知見とデジタルマーケティングサービス「MARKETING CANVAS」を基盤に、ハックルベリーの提供するデータ連携基盤「CoreLink」を組み合わせ、サービスの効率化を図る計画だ。
業務提携契約の主要な取り組み
業務提携契約の内容としては、以下の3つの主要な取り組みが掲げられている。
1.
データ連携基盤の構築
TISIは、ECフロント、OMS(受注管理システム)、基幹システムをハックルベリーの「CoreLink」でつなげることで、企業内のデータ統合を実現する。この取り組みにより、オンライン・オフライン双方での顧客体験が一貫して向上することが期待される。
2.
共同デリバリー体制の構築
TISIのシステム構築ノウハウと、ハックルベリーのデータ連携に関する知見を融合させ、ECフロントの要件定義から導入、運用に至るまでを支援する一体型のデリバリー体制を確立する。これにより、エンタープライズ特有の複雑な業務要件にも対応することが可能になる。
3.
AIコマース基盤の共創
両社が連携し、オンラインからオフラインまでのデータ統合を推進することで、AIを活用したコマースの新たな価値を創出し、これまで以上に洗練された顧客体験を提供する計画だ。
今後の展望
この業務提携を通じて、双方はEC構築とデータ連携基盤のさらなる高度化を目指す。特に、「Shopify」を活用したリプレイスの促進や、業界における情報発信を共有し、ECや店舗の整合性を高めることで、顧客の期待に応えるサービスの提供が進む見込みだ。
企業からのコメント
TISI株式会社の常務執行役員である音喜多功氏は、「AIが絡むECの時代には、システムの接続だけでなく、柔軟で正確なデータ管理が重視される」と述べ、ハックルベリーとの連携に期待を寄せている。一方、ハックルベリーの代表取締役である安藤祐輔氏は、「流通の未来を正しい形にするために、両社の協力体制で次世代コマースを加速させる」と語り、今後の取り組みに意気込みを見せている。