アプトポッド、デジタルツインで遠隔施工実現へ
株式会社アプトポッド(本社:東京都新宿区、代表取締役:坂元淳一)は、日立建機(東京都台東区、執行役社長:先崎正文)および福留開発(高知県高知市、代表取締役:大場将史)と共に、2026年6月から福留開発の施工現場である高知県土佐市で、リアルタイムデジタルツイン基盤を活用した遠隔施工の共同実証試験を実施することを発表しました。この試験には、アプトポッドが技術パートナーとして参加します。
プロジェクトの目的と背景
建設業界においては、最近の労働力不足を踏まえ、安全性と生産性を両立させるために遠隔施工へのニーズが高まっています。従来、遠隔施工作業はカメラ映像を活用して行われましたが、現場全体の状況をリアルタイムで把握することが難しいという課題がありました。本実証試験では、日立建機が開発したリアルタイムデジタルツイン基盤を使用して、油圧ショベルによる掘削作業の遠隔施工を行い、現場の安全性や生産性向上に寄与するかを検証します。
リアルタイムデジタルツイン基盤の特徴
この基盤は、施工現場の三次元データや作業員、建設機械の位置情報などをリアルタイムで収集し、仮想空間上に三次元で再現するプラットフォームを提供します。特に、この基盤では、遠隔施工や施工管理、現場状況の把握を一元的に行うことができ、安全性と生産性の向上に寄与します。アプトポッドは『intdash』という産業データストリーミングミドルウェアを基にしたデータ収集のためのクラウドシステムとユーザーインターフェースの提供も担当します。この仕組みにより、大量で多様な現場データを低遅延で安全に集約・伝送することが可能となり、本格的なリアルタイムデジタルツインの実現を支えます。
実証試験の詳細
実証試験は、2026年6月1日から7月31日までの予定で、高知県土佐市の仁淀川用石地区において油圧ショベルZX200A-7を用いて掘削作業を行います。日立建機は基盤の提供や機械のレンタル、全体統括を行い、福留開発は安全性と生産性の評価を担当します。アプトポッドは、高速IoTプラットフォーム「intdash」を基にしたクラウドシステムとインターフェースを提供し、建設機械を可視化するパノラマビジョンシステム「Accuvision」を提供する株式会社ベクトロジーや施工現場の地形を3Dデータ化するソフトウェアを提供する株式会社ユニキャストとも連携します。
検証項目と期待成果
本実証試験では、以下の主要な検証項目があります。
1.
安全性と生産性の検証
リアルタイムデジタルツイン基盤を用いて、遠隔施工が現場の安全性や生産性に与える影響を調査します。
2.
複数パターンの施工方法の比較検証
実際に目視できる条件下の施工、カメラ映像を用いた施工、デジタルツインの活用による施工をそれぞれ比較し、その有効性を検証します。
3.
遠隔地間の情報共有と意思決定支援
デジタルツイン基盤によって可視化された情報を共有し、施工支援がどのように行えるかを検討します。
未来の建設業界へ向けて
今回の実証試験を通じて、アプトポッドとそのパートナー企業は、建設現場における新たな技術の活用法を模索し、業界全体の革新に寄与することを目指しています。これにより、今後の建設業界の発展につながる新しいスタンダードが生まれることが期待されます。