地盤調査のプロが贈る、新AIサービス「地盤サポートマップPro2」の全貌

地盤調査の新時代、AIに依存した地盤予測

近年の住宅建設業界は、さまざまな課題に直面しています。特に、新築着工数の減少や深刻な人手不足がその一因です。そんな中、DX（デジタルトランスフォーメーション）の推進が求められ、データやAIがその鍵を握っています。ここで登場するのが、ジャパンホームシールドが新たに発表した地盤予測サービス「地盤サポートマップPro2」です。

「地盤サポートマップPro2」とは？

「地盤サポートマップPro2」は、住所を入力するだけで、AIが地盤の強さや軟弱層の有無、改良工法や工事概算費用などを瞬時に予測するサービスです。このプロセスはわずか1～3分で完了します。特に注目すべきは、AIが地盤調査結果（SWS試験）を予測するだけでなく、解析まで行う点です。これにより、未調査または調査が難しい地域でも、位置情報を基に信頼できるデータを敷くことができるのです。

5つの予測項目

1. 地盤の強さ：住宅（2～3階建て）の建築時に必要な地盤改良の必要性を評価します。
2. 軟弱層の有無：腐植土など不同沈下の大きな原因となる層の存在をチェックします。
3. 地盤改良工法：必要な場合に適用される地盤改良工事の具体的な手法を提案します。
4. 概算費用：改良工事にかかるコストの概算を算出します。
5. 地盤調査結果：SWS試験結果を基に、必要な硬い支持層の深度を予測します。

このサービスは、過去240万件以上の調査実績を基にしたデータと解析ノウハウを活用しており、AIの予測精度は約80%と非常に高いものとなっています。

実際の利用シーン

「地盤サポートマップPro2」は、注文住宅業者にとっては、住宅の概算見積もりをサポートし、営業材料としても機能します。一方、分譲住宅業者にとっては、土地仕入れの判断やプレゼンテーション資料として役立つ存在です。おかげで、顧客からは「建設予定地に近い地盤調査データがない場合にも利用でき、とても助かる」といった意見が寄せられています。

今後、ジャパンホームシールドは、AI予測結果の精度向上や空間データの充実にさらに尽力し、より良いサービスの提供を目指していく計画です。地盤のプロフェッショナルによる新しい試みが、住宅建設業界の未来を変える可能性を秘めています。