SOXAI RINGによる睡眠ステージ測定が高精度であることを証明
株式会社SOXAIは、東京大学および英国エセックス大学と共同で進めた研究を通じて、同社のスマートリング「SOXAI RING」が睡眠ステージを高精度で測定できることを確認しました。この成果は、専門誌『IEEE Transactions on Instrumentation and Measurement』に掲載され、業界内外から注目を集めています。
研究の背景と目的
従来、睡眠ステージの測定は脳波や筋電図、眼電を利用したPSG(ポリソムノグラフィ)による手法が主流でしたが、その高精度さは装置の装着や環境に依存し、日常的には導入が難しいという課題がありました。そこで、ウェアラブルデバイスを用いた新しいアプローチが求められています。SOXAIの研究は、スマートリング「SOXAI RING」が持つ可視化技術を活かし、PPG(光電式容積脈波)と加速度センサによるデータから睡眠段階を推定することを目的としました。
研究の方法と結果
本研究では、SOXAI RINGから得られるPPG由来の心拍情報と、加速度センサからの体動情報を元に、軽量ニューラルネットワークを利用して睡眠ステージを推定しました。この手法は、2段階から5段階の細かな睡眠ステージに対応できるもので、特に心拍と体動を組み合わせることで全ての段階において高い精度を達成しています。実際に、UAR(ユニークアベレージリコール)を利用して比較したところ、他の先行研究と比べても優れた推定精度を示しました。
スマートリングの優位性
SOXAI RINGが実現した睡眠ステージ推定技術は、計算量が少なく、消費電力が低いネットワークモデルを使用することで、日常的な使用を可能にしました。新たに開発された「Deep Sensing™」技術を導入することで、心拍数やその変動に対する信号の質も向上しています。この結果、ユーザーはより詳細な状態を把握することができるようになります。
SOXAI RINGの進化
この研究の成果を受けて、2025年には新モデル「SOXAI RING 2」を発売予定です。新モデルでは、さらなる高精度の測定が可能になり、サイズの細さやバッテリー寿命の延長にもこだわりました。具体的には、6.7mmという最薄のデザインながら、最大14日間という長時間の使用が可能になる設計です。
まとめ
SOXAI RINGを通じて、睡眠の質を科学的に分析する新たな道が開かれました。今後のさらなる研究によって、より多くの人々が健康的な生活を送る手助けが期待されています。今回の共同研究の成功は、今後のヘルスケア技術の発展に大きな影響を与えるでしょう。
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