女子中高生のSTEM体験プログラム、「Girls Meet STEM」への企業参画を募集開始

女子中高生向けSTEMプログラム「Girls Meet STEM」の拡大

公益財団法人山田進太郎D&I財団は、中高生女子を対象にしたSTEM（理系）分野の体験プログラム「Girls Meet STEM」を拡大する取り組みを発表しました。特に2030年度までに参加企業を約250社に増やすことを目指し、今後、さらなるパートナー企業の募集を行っていきます。

「Girls Meet STEM」とは

このプログラムは、中高生の女子が理系の仕事や学びにふれることで、新たな可能性を見出すことを目的にしています。STEM分野は現在、女性の進出が未だに低く、特に日本では大学の理工系学部における女性比率が約20.7％というOECD諸国の中で最低水準となっています。

参加企業の重要性と背景

STEM分野の女性人材不足は、日本国内の構造的な問題に起因しており、大学入学時点では理工系を志望する女性が非常に少ないのが現状です。中でも、現場体験を通じて進路選択の前段階における選択肢の多様性を知ることが重要とされています。

実際、「Girls Meet STEM」プログラムは参加者から高い需要を得ており、2025年夏のツアーでは応募者が定員の3倍以上に達しました。このように中高生の意欲に応え、より多くの女子学生にリアルな体験を提供するためには、さらなる参画企業の拡大が急務です。

プログラムの成果と影響

実施されたプログラムでは、実際の参加者716名に対するアンケートにより、参加後に「理系に進みたい」と答えた学生の割合が34%も上昇しました。また、77%が「具体的な職業イメージを持てた」と回答しており、このプログラムが進路選択に需結びつくと評価されています。

企業参画の意義

本プログラムに参画することによって、企業は社会貢献と同時に自社の持続可能な発展を促進することが出来ます。特に、理系の女性人材の採用課題解消に向けた長期的な施策として、実際に進路選択を行う前の段階で自社の魅力を伝えられる点は、大きな利点です。

現役の女性社員が参加することで、彼女たち自身がキャリアを振り返り、次世代に向けて自分の経験を伝えることで職場内のエンゲージメントも向上します。