医療現場の業務効率化を実現する新サービス「受入れコールAI」の全貌とは
2026年5月、名古屋で開催された「第28回 日本医療マネジメント学会学術総会」において、Dr.JOY株式会社は新サービス「受入れコールAI」を発表しました。このサービスは、病院経営における紹介患者の応需率改善と看護現場の業務中断削減を目指しており、AIを活用した画期的な取り組みです。本記事では、この新サービスの詳細とそれが持つ影響力について詳しくご紹介します。
「受入れコールAI」とは?
「受入れコールAI」は、病院における電話応対の質を向上させるためのシステムです。具体的には、AIを利用して電話の内容を自動で記録・文字起こしし、紹介患者を受け入れる際の判断基準をデータ化します。これまで「暗黙知」とされていた断りの理由や実態を可視化することができ、病院経営における課題解決に寄与することが期待されています。2026年9月にはβ版がリリース予定となっています。
背景:医療現場の課題
医療現場では、紹介患者を断る理由が数多く存在しますが、これらの理由はデータとして残りづらく、経営戦略の立案や業務改善に繋がりにくいという問題があります。「未入院バイアス」と呼ばれる医師の属人的な判断や病床状況に基づく判断が影響し、紹介患者の受入れ状況は定量化されにくいのが現状です。このような環境下で、「受入れコールAI」は重要な役割を果たします。
業務改善の最新事例
学術総会の2日間、Dr.JOYはランチョンセミナーを通じて、紹介患者の応需率に関する構造的な問題や看護現場の業務改善に関して議論を行いました。参加者からは約625名が集まり、特に注目を集めたのが「看護DX」というテーマです。
医療現場の業務中断を減少させる取り組み
1日目のセミナーでは、専門家が「なぜ紹介患者を断るのか」という議題に対して意見を交わしました。続く2日目には、看護業務中断をいかにして減少させるかに焦点を当てました。ここでは、実際に「スマート面会」システムや「受診前AI相談電話」の導入事例が紹介され、それぞれの病院での効果が語られました。
- - 戸田中央総合病院では、「スマート面会」によって、面会予約の電話対応が最大75%削減され、月々約17.8万円のコスト削減を達成しました。
- - 今村総合病院では、AI電話による高齢者向けのサポートを行い、看護師の対応時間が大幅に短縮されました。
- - 浦添総合病院は、初期対応をAIに任せることで、電話対応時間を平均10分から4分に圧縮しました。
これらの取り組みは、AI技術を駆使することで実現した業務効率化の具体例であり、現場の負担軽減にも繋がっています。
おわりに
「受入れコールAI」は医療現場にとどまらず、今後幅広い分野への展開が期待されます。現場の負担軽減と効率化を図るこのサービスが、今後どのように医療業界全体に貢献していくのか、今後の展開が楽しみです。また、セミナーでの内容はDr.JOYの公式YouTubeチャンネルにて視聴可能で、興味のある方は是非チェックしてみてください。
会社概要
Dr.JOY株式会社
- - 所在地: 東京都港区虎ノ門2丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー17F
- - 設立: 2013年11月
- - 事業内容: 医療分野におけるソフトウェア開発・運用、医療・医薬品情報の提供
- - 公式ウェブサイト: Dr.JOY