環境保護への新たなステップ
滋賀県立琵琶湖博物館と(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所は、連携協定を締結する運びとなり、これに伴い連携協定締結式と展示イベントを行います。これまでも両機関は、淡水魚に関する研究や教育活動を通じて協力してきた経緯があり、今回の協定締結はその枠を越え、さらなる連携を推進するものです。
連携協定締結式の概要
協定締結式は、2024年10月8日(火)14時30分から琵琶湖博物館のセミナー室で行われます。出席者には、環境農林水産総合研究所の理事長や琵琶湖博物館の館長が名を連ね、以下の内容が進行される予定です。
1. 開会の挨拶
2. 出席者の紹介
3. 説明と所見
4. 協定書の署名
5. 魚類の交換セッション(イタセンパラやイチモンジタナゴ)
6. 記念撮影
7. 今後の連携内容についての説明
8. 閉会
事前取材については、締結式の前日までに博物館への連絡が必要です。
展示イベントについて
テーマ:淀川の魚たち
同日から12月24日(火)まで、琵琶湖博物館の水族企画展示室で「淀川の魚たち」をテーマにした特別展示が開催されます。淀川と琵琶湖が持つ生物多様性と環境のつながりを伝えるこの展示では、淀川に生息する天然記念物のイタセンパラや、河川環境に特有の魚類が紹介されます。
特に、琵琶湖にはほとんど見られない魚の生態や、近年の生息数の変動を通じて、来場者には保全の重要性を感じてもらうことが狙いです。また、展示品にはイタセンパラ、ヨドゼゼラ、コウライモロコ、シマヒレヨシノボリなどが含まれ、環境保護への意識を高める機会となることでしょう。
除幕式も同日に予定されており、これに伴いイタセンパラの水槽も観覧可能となります。これにより、連携展示が完成します。
大阪府立環境農林水産総合研究所での展示
さらに、連携協定を記念し、大阪府立環境農林水産総合研究所の生物多様性センターでも連携展示を行います。こちらは10月9日(水)から12月26日(木)まで開催され、入場は無料です。展示内容は、琵琶湖博物館からの魚類の展示や記念パネルがある予定で、訪れる人に淡水生物の多様性を伝える機会を提供します。
まとめ
この連携協定の締結は、環境保護活動を進める上での新たな一歩となります。琵琶湖と淀川という近隣の水域を結ぶ取り組みをきっかけに、地域の生態系保全や環境教育の重要性をますます深めていくことでしょう。今後の両機関の協力に大いに期待が寄せられます。詳細については、滋賀県立琵琶湖博物館に直接お問い合わせください。