アンパンマンのデジタル戦略
2008-06-11 15:02:51

人気キャラクター「アンパンマン」がデジタル進出、未来のサービスが充実へ!

「それいけ!アンパンマン」が新たな時代に向けてデジタルコンテンツ事業に進出することが決定しました。今回は、株式会社フレーベル館、株式会社トムス・エンタテインメント、そして日本テレビ放送網の三社が協力し、共同出資の形で有限責任事業組合「アンパンマンデジタルLLP」を設立します。このパートナーシップは、アンパンマンのブランドを次のステージへ引き上げるためのものです。

アンパンマンは、やなせたかしの作品として1988年に放送が開始され、以来「愛と勇気」をテーマに多くのエピソードが制作されてきました。なんと、2009年には累計950話を超え、劇場版アニメも毎年発表されており、今年は特に20周年という節目の年を迎えることとなります。このように、長年にわたり多くのファンに愛され続けてきた「アンパンマン」は、もはや子供たちだけでなく家族全体に信頼される存在です。

今後のデジタル化の進展に伴い、インターネットやモバイルを活用したユーザー参加型のコンテンツ展開やサービス提供のニーズが高まっています。そこで、今回の「アンパンマンデジタルLLP」は、デジタルプラットフォームにおいて新たなユーザーを獲得し、満足度の高い体験を届けることを目指すものです。具体的には、モバイルサイトやウェブサイトのリニューアル、動画配信、電子書籍、ゲーム、eコマースの展開などが予定されています。

その第一弾の取り組みとして、NTTドコモ向けの公式モバイルサイトが6月23日にリニューアルされ、続いてKDDI、ソフトバンクモバイルでも順次リニューアルが進められます。また、同時に「それいけ!アンパンマン」のポータルサイトも立ち上がる予定です。

さらに、将来的には“遊び”や“生活”の体験を提供するバーチャルミュージアムやバーチャルショッピングモールの構想を抱えており、これは本格的なデジタルエコシステムの構築を意味します。子供たちにとっての楽しみの場をデジタル空間でも提供しながら、親たちにとっても安心して楽しめる環境を整備することで、さらに多くのファンをアンパンマンの世界に引き込むことが期待されています。

設立予定日の2008年6月16日からの活動に向けて、フレーベル館、トムス、そして日本テレビがそれぞれ1億円ずつ出資し、総額3億円の資金を基に事業がスタートします。これにより、企画から運営までを一元的に管理しながら、アンパンマンブランドのさらなる強化と市場創造に貢献していく考えです。今後、「アンパンマン」がどのようにデジタル領域で成長していくのか、子供たちとその家族にとってどのような新しい体験を提供するのか、非常に楽しみな展開が待っています。

会社情報

会社名
株式会社トムス・エンタテインメント
住所
東京都中野区中野3-31-1
電話番号
03-6382-6140

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