女性リーダーと海洋
2019-11-08 14:08:09

女性リーダーの新しい潮流、海洋環境を守る取り組みが始動

女性リーダーたちが集結し、海洋環境保全に向けた新たな組織「Leading Women for the Ocean」が正式に創立された。この団体は、安倍昭恵内閣総理大臣夫人と、元欧州委員の海事・漁業担当大臣であるマリア・ダマナキ氏が発起人となり、海の未来を守るために集まった影響力のある女性たちによるネットワークを形成することを目的としている。

2019年11月6日、横浜のヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルで開催されたフォーラムでは、安倍昭恵夫人がスピーチを行い、海洋環境についての女性の役割の重要性を訴えた。「私たちが海の環境を守るためにリードしなければならない」と彼女は強調し、過去の震災後の経験から海に対する理解を深めたことを語った。続いて、マリア・ダマナキ氏も、海がどれほど私たちの生活と密接に関わっているかを述べ、女性特有の感性を活かして新しいリーダーシップのモデルを示す必要があると話した。

フォーラムは、「違法漁業」「海洋プラスチック」「Leading Women for the Ocean」という3つのテーマに分かれ、各業界で活躍する女性リーダーたちがそれぞれの意見や経験を共有した。特に、パラオの大統領夫人であるデビー・レメンゲサウ氏は、彼女の国が海を守るために伝統的に行ってきた活動の重要性を語り、小さな島国からの取り組みが世界に大きな影響を与える可能性を強調した。このメッセージは、参加者に向けて環境保全に対する意識を高めるための強い呼びかけとなった。

また、フォーラムの後半では、次世代のリーダーシップを担うユースグループの設立も発表された。このグループは、環境問題への関心を持つ学生たちを中心に活動していく予定で、横浜インターナショナルスクールに通う河﨑敬夫さんは、自身が海洋汚染を目の当たりにした経験を語り、それに基づいた行動を起こしていく決意を表明した。「たとえ小さな貢献でも、多くの人が行動すれば大きな変革を起こせる」との彼の言葉は、若者たちにも大きな鼓舞となった。

最後に、マリア・ダマナキ氏は、今後東京や他地域でサミットを開催し、更なる行動を促す必要性を語り、次回の集会では具体的な成果を持ち寄ることを約束した。今後「Leading Women for the Ocean」は、2020年までに東京、モナコ、ポルトガル、パラオと続くフォーラムを通じて、世界が直面している海洋問題に対して具体的な解決策を導き出すことを目指す。これらの取り組みは、海洋環境を良くするための新しい希望となり、リーダーたちの情熱と行動が未来を切り拓く鍵となることが期待される。

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