酉島製作所、スーパーエコポンプで省エネ大賞を受賞
株式会社酉島製作所(トリシマ)は、2024年度「省エネ大賞-製品・ビジネスモデル部門」において、同社の新製品『スーパーエコポンプ』が電気需要最適化分野での最高位である「経済産業大臣賞」を受賞したことを発表しました。この受賞は、トリシマが過去に受賞した2014年度のビジネスモデル分野に続いてのもので、今回は製品が評価を受ける形となりました。
省エネ大賞の目的とトリシマの取り組み
省エネ大賞は、優れた省エネルギーや脱炭素の取り組み、さらには先進的な製品やビジネスモデルを表彰することで、我が国全体の省エネ意識の向上と関連製品の普及を促進することを目的としています。トリシマは、特に高効率なポンプの開発に注力しており、世界最高水準の標準ポンプである『スーパーエコポンプ』を通じて、省エネルギー性の向上を実現しています。
このポンプは、欧州のポンプ効率規格で最高得点の「MEI≧0.70」を全型番で達成しており、その販売は2023年10月から開始されています。
スーパーエコポンプの特長
『スーパーエコポンプ』は、トリシマが蓄積した高圧ポンプや大型ポンプの豊富な水力データをAIで分析し、新しい設計データを生み出すことで、従来のポンプに比べて大幅な効率向上を実現しました。ポンプの高効率化により、電力消費を抑制できるため、電気代の節約はもちろん、CO2排出量の削減にも大きく寄与します。また、モータ容量のダウンサイジングも可能で、クライアントの工場などの省エネ課題解決にも直結します。
トリシマの省エネ活動「ポンプdeエコ」
トリシマは、2009年から始めた「ポンプdeエコ」活動を通じて、お客様のポンプ設備に最適な省エネ手法を提案し、多くの企業や施設の省エネの実現をサポートしています。具体的には、省エネに関する知識を共有する講習会を開催するなど、啓発活動にも力を入れています。これらの積極的な活動が評価され、2014年度にはポンプ業界初の省エネ大賞を受賞しました。
今回の受賞は、トリシマにとって二度目の栄誉であり、今後もカーボンニュートラル社会の実現に向けた営業活動を加速していく考えです。「世界中のポンプを省エネしたい」というスローガンのもと、社会に貢献すべく取り組んでいます。
展示会での紹介
受賞した『スーパーエコポンプ』は、「ENEX2025第49回地球環境とエネルギーの調和展」にて展示される予定です。この展示会は2025年1月29日から31日まで、東京ビッグサイトで開催されます。
株式会社酉島製作所の概要
酉島製作所は、1919年に創業したポンプ専業メーカーで、上下水道や発電所、海水淡水化などの大型ポンプに強みを持っています。世界の100ヶ国以上にポンプを提供し、安心・安全な社会の構築と省エネに貢献しています。現本社は大阪府高槻市にあり、東京証券取引所プライム市場に上場しています(株式番号:6363)。
公式ウェブサイト:
酉島製作所
お問い合わせ先: 株式会社 酉島製作所 産業本部 ファシリティ・ソリューション部 072-690-2307