株式会社Receptとトレードログの業務提携
最近、株式会社Recept(渋谷区)がトレードログ株式会社(豊島区)との業務提携を発表しました。両社は、DID(Decentralized Identifier)およびVC(Verifiable Credential)技術の分野で協力し、新たなプロダクト開発を進めることになります。この提携は、特にデジタルID技術にフォーカスしており、今後のビジネス展開に注目が集まっています。
提携の背景と目的
Receptは、自社アプリ「proovy」を通じてユーザーにデジタルIDウォレットを提供しています。これまで教育機関や金融機関との提携を進めてきた実績がありますが、自社の技術を活かし他の事業者の実証実験やプロダクト開発支援にも乗り出すことを目指していました。一方、トレードログは製造業や社会インフラなど、非金融領域におけるブロックチェーン技術導入の専門家であり、両社が手を組むことで、より多様なビジネスニーズに応える基盤が整うことになります。
共同でのシステム開発
今回の提携において、トレードログはブロックチェーンミドルウェア「YUBIKIRI」と「OHAJIKI」の提供を行い、WebシステムおよびIoTデータ活用に関するコンサルティングも展開します。これにより、業界の課題解決に向けた支援体制が強化されると期待されています。
ReceptはDID/VC領域のコンサルティングを提供し、「proovy」アプリを通じたデジタルIDの発行・検証基盤を確立する役割を担います。両社が持つ技術とノウハウを組み合わせることで、ユーザーにとって使いやすいシステムを提供することを目指しています。
担当者の声
提携に際し、Receptの代表取締役である中瀬将健氏は、「トレードログとの業務提携を結んだことに非常に嬉しく思います。これにより、私たちの技術基盤をより広く活用できる機会が増えると考えています。」と述べ、更なる事業展開への期待を示しました。
一方、トレードログの藤田誠広氏も、「Receptのシンプルかつ力強いサービスには大きな魅力を感じています。両社で協力し、DID/VC領域での施策を進めていくことで、真の分散型社会の実現に寄与したい」と語りました。
未来への展望
このパートナーシップにより、両社は互いの強みを活かした新しいプロダクトの開発を進めていく方針です。特に、急速に進化するデジタル社会において、DID/VC技術への需要が高まっていることから、両社の提携は今後ますます重要となるでしょう。デジタル証明書の発行や本人確認の方法が進化し、信頼性の高いデジタルサービスが普及する未来が期待されています。
この業務提携によって、Receptとトレードログは、デジタル社会の安全で効率的な発展に向け、共に力を合わせてサポートしていくことになります。