再生産可能な社会インフラを目指す河川設計の革新
新年のご挨拶とともに、今後の方針についてお知らせします。私たち
ラグロフ設計工房は、河川および砂防設計において、単なる建設コンサルタントの枠を超え、再生産可能な社会インフラの構築に立ち向かいます。
国土強靭化と災害リスクの変化
国土強靭化が求められる中、私たちは単に施設整備の量を拡大するだけでなく、災害リスクの変化に対応した設計判断が不可欠であると考えています。地球温暖化により、過去の経験則が通用しない新たなリスクが迫っており、柔軟かつ迅速な設計が求められています。
判断の蓄積と再利用の重要性
現在、多くの技術者が個々の経験に依存して判断を行っていますが、これが現場での知見の再利用を妨げる大きな要因です。このような構造課題が解決されない限り、国土強靭化の実装スピードは遅くなり、再現性も確保できません。特に河川や砂防の分野では、設計から施工、維持管理までの過程で、各段階が孤立してしまうため、もっとも問題視されています。
~防災DXと設計判断~
私たちは、防災DXを実現する取り組みを進めています。これは業務の効率化にとどまらず、現地での判断を記録し、次の判断に生かすことを目指しています。河川監視や斜面状況のモニタリングを強化し、蓄積したデータをもとに迅速な意思決定ができる流れを設けます。
AIを使って判断根拠を抽出し、次の判断へとつなげる仕組みを作ることで、現場は高度な判断が求められる状況でも、スムーズに次の対応へと進むことが可能になります。
自動化の新たなアプローチ
砂防設計における自動化は、ただの省力化ではありません。私たちは設計を「人の技能」に依存するのではなく、「構造化された判断の集合体」ととらえ、必要な判断基準を組織全体で共有できるようにします。自動化を進めることにより、技術者が高度な判断や合意形成に集中できる環境を整えます。
知見の蓄積を価値に
私たちラグロフ設計工房は、河川・砂防分野の設計において、試行錯誤を重ねる中で得た16年分の知見を大切にしています。これにより、個人の技能に依存しない設計体制を構築し、実践的な資産として活用していきます。
目指すべき未来
2024年は、流行技術の導入や施策の多様化ではなく、どの判断を自動化し、どこに人を集中させるか、その境界を明確にすることが鍵となります。これにより、安全性と生産性の両方を高め、国土強靭化の現場において「判断が残り、次に使える」状態を実現します。
持続可能な国土を次世代に引き継ぐためには、個人のを超えた知識と判断の循環が必要です。私たちは、河川・砂防設計のあり方を再構築し、皆様と共に国土強靭化と防災DXに対する取り組みを進めていく所存です。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。