エゾウィン、TMRセンターの収穫現場を支援する新サービス開始
エゾウィン株式会社は、酪農及び畜産業の中心であるTMRセンターに対し、収穫から運搬までをサポートする革新的な「伴走型の収穫支援サービス」を新たに展開しました。このサービスは、農業デジタルトランスフォーメーション(DX)ソフト「レポサク」を活用し、リアルタイムな進捗をお客様自身で管理できることに特長があります。さらに、日々集められる作業データをエゾウィンが「黒子」として分析し、速報として提供します。この二段階の支援により、TMRセンターの収穫作業はより効率的に行えるようになります。
TMRセンターとは?
TMRセンターは、地域の酪農家から集めた牧草やデントコーンといった飼料作物を一元管理し、バランスの取れた高品質の混合飼料(Total Mixed Ration)を製造・供給する施設です。これは地域の酪農経営における「牛たちの給食センター」と言えます。個々の農家が行っていた餌作りを共同で進めることにより、すべての牛に一定の品質の食事を提供し、地域の酪農の質と生産性を大きく向上させています。
収穫作業の複雑さと課題
しかし、TMRセンターの飼料収穫は、広大な畑に散らばる多数の収穫機と運搬車両が関与するため、情報の共有が非常に困難です。その日の天候や作業者の状況、機械の状態などによって、現場は日々変化します。これまでは、各現場の進捗や収穫状況を正確に把握するのが難しく、管理者はそれぞれの断片的な情報に頼らざるを得ませんでした。
エゾウィンの支援サービスの流れ
エゾウィンの「伴走型の収穫支援サービス」は、以下の3つの段階から成っています:
1.
リアルタイムな現場の見える化
お客様は、「レポサク」を活用し、GPSロガーを利用した地図上で全車両の位置情報や作業状況を確認できます。これにより、効率的な進捗管理が可能になります。
2.
バンカー運搬速報
「レポサク」のオプション機能により、1時間ごとにバンカーへの運搬状況が集計され、速報として提供されます。これにより作業の計画がスムーズに行えます。
3.
伴走型レポートサービス
日次速報として、収穫終了後に次の日の作業計画に必要な情報を迅速に提供し、長期的な経営改善のためのデータも提供します。
導入による効果
この革新的なシステムの導入により、現場の作業計画が劇的に改善されます。リアルタイムの状況把握によって急な天候の変化にも適応でき、進捗も迅速に判断できるようになります。また、日々のデータ集計により、次の日の作業計画もデータに基づいて立てられるため、効率的な運営が実現します。
農業DX「レポサク」の機能
「レポサク」は、超高精度な作業記録を実現するために、準天頂衛星に対応したGPSロガーを利用し、誤差12cmという高精度で位置情報を記録します。これにより、十数台の車両の進捗をリアルタイムで確認でき、無線連絡が不要になりコミュニケーションのストレスも軽減されます。
おわりに
エゾウィンは、北海道標津町に拠点を置く、地域に根ざした農業支援企業です。近年、さまざまな受賞歴も持ち、農業の未来を見据えた取り組みを進めています。次世代の農業を支えるため、主に自動運転システムやデータ分析を駆使したサービスを提供していく方針です。日本の食を支えるエゾウィンの今後の展開に、ぜひ注目していただきたいと思います。