多摩美術大学が提唱する新たなアートの視座
多摩美術大学は、現代のアートやデザインの未来を模索するシンポジウム『明日のアニミズム Animism Tomorrow』を開催します。このイベントは、2024年11月15日(金)に東京ミッドタウン・デザインハブ内の多摩美術大学TUBで行われる予定です。このシンポジウムは、維持を持つ記憶の道シリーズの一環として位置づけられ、アニミズムというテーマに基づいて深く探求します。
アニミズムとその現代的意味
アニミズムは、あらゆるものに霊魂が宿るという信念を含む概念です。この考え方は19世紀後半に人類学者エドワード・バーネット・タイラーによってよく知られるようになり、それ以来人類学や宗教学のみならず、多くの分野に影響を与えてきました。ラテン語の「anima(魂)」に由来し、アニメーションなど生き生きとした表現の源にもなっています。
例えば、ウォルト・ディズニーの初期作品である「骸骨の踊り」や、物に命を吹き込む作品は、アニミズムの概念を強く体現しています。このように、映像芸術やデザインの発展と共に、アニミズムは形を変えつつ私たちの生活に根ざしています。特に、人工知能が進化する現代においては、人間以外の対象に知性を認めざるを得ない状況が生まれています。これにより、アニミズムの持つ現代的意義が再評価される時代を迎えつつあるのです。
シンポジウムの内容
第3回シンポジウムでは、以下のようなプログラムが予定されています。
- - 日時: 2024年11月15日(金)19:00〜21:00(開場 18:40)
- - 会場: 多摩美術大学TUB(東京都港区赤坂9-7-1)
- - 参加費: 無料(事前申込制)
- - YouTubeライブ同時配信: 参加しなくてもオンラインで視聴可能です。
登壇者には、映像作家の山城知佳子、写真家の港千尋、美術批評家の椹木野衣、デザイナー・画家の佐藤直樹、美術史家の金沢百枝など、各分野の専門家が揃います。オープニングでは港千尋氏の挨拶があり、基調講演では山城知佳子氏が「自分の人々」とのつながりについて語ります。後半には、トークセッションが行われ、さまざまな視点からアニミズムについて議論が交わされます。
参加方法と注意事項
会場参加には事前申込が必要で、定員は約30名。申込フォームにアクセスし、先着順で受付をしています。座席は自由ですが、到着順に着席となりますので、早めの申込をお勧めします。また、シンポジウムの内容やプログラムは変わる場合があるため、事前に確認してください。
アートの未来を一緒に探求しよう
このシンポジウムは、現代アートの動向やデザインの未来を考える絶好の機会です。アニミズムというテーマを通じて、森羅万象の中に宿る生命の力を再発見し、新しい視座を得ることが期待できます。興味のある方はぜひ事前に申込み、ナビゲートされるアートの未来へ参加してみてはいかがでしょうか。